本記事では、2024年6月28日発売の「FUJIFILM GFX100SⅡ」のレビューを掲載します。
先行上位のGFX100Ⅱが2023年9月発売なので、このカメラが2024年6月発売ということは、9ヶ月ぶりのGFXシリーズの登場です。
100Sとしては2021年2月以来の2代目なので、3年半ぶりになりますね。
それでは、GFXの譜系から機能・スタイル・作例と順に紹介していきます。
レビュー動画
▲レビュー動画も制作しました。
GFX100SⅡはどんなカメラ?
GFX100SⅡはFUJIFILM(富士フイルム)GFXシリーズの7代目。
ラージフォーマットを搭載したミラーレス一眼カメラです。
ラージフォーマットはフルサイズセンサーの約1.7倍の大きさで、高い解像力・豊かな階調を備えた描写を実現してくれます。
最高の画質を求めるユーザーにふさわしい一台と言えます。
譜系をおさらい
GFXの譜系は以下のとおり。
GFX 50S | 2017年2月発売 |
GFX 50R | 2018年11月発売 |
GFX 100 | 2019年6月発売 |
GFX 100S | 2021年2月発売 仮に前モデルと呼びます |
GFX 50SⅡ | 2021年9月発売 |
GFX 100Ⅱ | 2023年9月発売 現在の最上位モデル |
GFX 100SⅡ | 2024年6月発売 本モデル |
同種前モデル100Sの発売が2021年2月なので、3年半を経てのアップデートとなりました。
最上位機種の100Ⅱは2023年9月発売で、こちらは各性能とも頭一つ抜きん出た存在となっています。
最大の特徴は1億画素センサー
GFXの代名詞とも言える1億画素センサー。
中判サイズのセンサーを積んだカメラをこれほどコンパクトにまとめ上げる技術、凄いですよね。
カメラというものが、今でも日々進化していることを強く感じさせられます。
スペック
Sシリーズ先代の「GFX100S」と比較しながら、主なスペックを紹介します。
GFX100SⅡ | GFX100S | |
撮像素子(センサー) | 約10200万画素(GFX102MP CMOSⅡセンサー) | 約10200万画素(ベイヤーCMOSセンサー) |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 4 |
手ブレ補正 | 5軸8.0段分 | 5軸6.0段分 |
動画性能 | 4K 30p , FHD 60p | 4K 30p , FHD 60p |
AF(オートフォーカス) | 被写体検出AF&瞳AF | 人瞳AF |
液晶モニター | 236万ドットチルトモニター | 236万ドットチルトモニター |
ファインダー | 約576万ドット有機ELファインダー | 約369万ドット有機ELファインダー |
スロット | SDカード ✕ 2 スロット | SDカード ✕ 2 スロット |
撮影可能枚数 | 530枚(ノーマルモード時) | 460枚(ノーマルモード時) |
質量 | 質量883g(バッテリー、SDカード含む) | 質量900g(バッテリー、SDカード含む) |
価格(定価) | 847,000万円(税込) | 692,010万円(税込) |
見比べると、とっても進化が明確ね。
性能が上がっているのに軽くなってるのも凄い。
そうだよね。
開発の方々の努力の結晶なんだろうね。
ファインダーがより高精細になっているのも嬉しいな〜。
そうね。画質が売りのカメラだから、ファインダー内の映像も
きめ細かであってほしいわね。
しっかりとグリップできるボディーに美しい描写。
まさにカメラで撮っている、って感じだよね。
撮影体験を一層楽しめそうだよ。
外観
GFX100SⅡの良いところ3点
良い点① 超高画素を生かした、トリミング耐性の強さ
・約10200万画素のイメージセンサー
・画像処理エンジン XProcessor 5
10200万画素の高画素を生かした「トリミングの自由度」が大きな魅力です。
単焦点レンズだけで使用しても、編集時のトリミングでデジタルテレコン的な使い方をすれば、大きくズーミングしたような効果を得ることができます。
元画像が1億画素なので、ここまでクローズアップしても1千万画素残すことができます。
これは少し極端な例ですが、構図整理のトリミング程度では全く支障が無いということですね。
横で撮影した写真を縦構図にトリミングする用途でも、画素的には気にする必要はないでしょう。
良い点② 全体的な質感の高さ
ふわっとした表現ですが、このカメラはとても質感が高いです。
一つの理由がこの「BISHAMON-TEX」と命名された和柄のようなパターン。
このラバー、ホールド感の良さはもちろんのこと、見た目にも上質さが感じられて好印象です。
また、ボディの形状も無駄がなくすっきりとまとまって見えるところも好きです。
良い点③ 改善されたレスポンスの速さ
先代GFX100Sを使用した方は体験済だと思いますが、以前のGFXはレスポンスの悪さがとても気になるところでした。
画面の切り替えなど、各動作がもっさりとしていてストレスに感じることが多かったのです。
その弱点をSⅡはしっかりと改善してきてくれました。
センサーの進化もありますが、やはり最新の処理エンジン「X-Processor 5」によるところが大きいのでしょう。
もちろん最上位の「GFX100Ⅱ」と比べれば劣りますが、再生画面の切替もきびきびとしていて、ストレスを感じさせない仕上がりとなっています。
GFX100SⅡ で撮った作例
静止画
まとめ
FUJIFILM GFX100SⅡ について記載してきました。
描写性能は作例に語ってもらうとして、このカメラは所有欲もしかっり満たしてくれるカメラだと実感しています。
カメラの形については人それぞれ好みがあるでしょうけど、GFXは私的にはとても好みのデザインのカメラなのです。
FUJIFILMのデザインはどちらかと言うと角型のものが多いので、SONYのカメラから入った私にはすんなりと受け入れられるものが多いですね。
小型カメラとは言えない部類なので、常に携帯できるものとは言えませんが、「写真を撮りに行く」という目的意識をしっかりと駆り立ててくれる、そんな力を持っているカメラだと思います。
この記事が検討材料になれば嬉しいです。
ご覧くださり、ありがとうございました。
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