SEL20F18G / FE20mmF1.8G レビュー / 明るい小型広角レンズ

カメラとレンズ
カメラとレンズreview/レヴュー
スポンサーリンク


「FE20mmF1.8G」は、2020年3月13日に発売されたレンズで、SONYの単焦点レンズとしては「FE14mmF1.4GM」と「FE24mmF1.4GM」の中間に位置する「G」レンズです。

GMレンズと比べて価格が抑えられており、大きさもコンパクトサイズになっています。

この記事を通じて、20mmという焦点距離の必要性をイメージしていただけたら嬉しいです。

それでは、外観・作例等を通して紹介していきます。


 



SEL20F18G はどんなレンズ?

軽量コンパクトな広角単焦点

解像力の高さで定評のあるレンズですが、そこに「軽量コンパクト」という付加価値が大きく乗っかっているのがこのレンズ。

数値的なものは後述していきます。

まずはこのサイズ感の良さに注目してもらえたらと思います。



主要スペック

対応マウントSONY Eマウント
焦点距離20mm
明るさF1.8
最短撮影距離0.19m(AF時)0.18m(MF時)
最大撮影倍率0.20倍(AF時)0.22倍(MF時)
手ブレ補正なし
フィルター径φ67mm
最大径φ73.5mm
長さ84.7mm
質量373g

明るさはF1.8なのね。
暗いところでも安心だわ。

そうだね、この明るさは単焦点レンズの強みだね。

画角の広さが気になるところね。

超広角と言うには少し狭いのかな?

そうだね、極端な広角効果を狙うには少し狭いかな。
でも現実的な視野で広く撮影するには最適な選択かもね。




 

外観

シンプルなデザインは好感が持てます




フィルター径は67mm





手の大きさと比較




SONY α7SⅢ につけてみると

ちょうど良いサイズ感




真横から







SEL20F18G の良いところ

良い点① F1.8の明るさ

20mm / F1.8 ss1/10 / iso3200

開放F値F1.8という明るさで、夜景撮影や星景写真など暗いシーンで力を発揮します。

星景写真では、「F2.8/ss15/iso6400」という設定がオーソドックス(開放F値2.8、焦点距離17mmを想定)ですが、本レンズでは「F1.8/ss10/iso3200」というように設定の幅が広がります。

F1.8とF2.8では1+1/3段の違いがあるので、概ねiso感度で1段分&シャッタースピードで+αという感じの調整が可能になります。

感度を低くすることで、より綺麗な仕上がりを目指すことができますね。





良い点② 軽量コンパクト

どんなレンズにも言えることですが、「軽いこと・小さいこと」は、思っている以上のメリットです。

カメラバッグにあと一本入れていこうかどうしようか、そんな場面でもこのレンズになら手が伸びそうです。

機材は持ち出してなんぼですから、持ち出しやすさには徹底してこだわりたいですね。





SEL20F18G の改善して欲しいところ

改善して欲しい点① : ピントリングをもう少し重くして欲しい

広角レンズということもあり、遠景を被写体とすることが多い本レンズ。

暗い中で星や遠くの構造物などにピントを合わせる際、AFでは難しいことが多々あります。

私も特にタイムラプス撮影でMFを多用するのですが、このレンズのフォーカスリングは少しトルク感が軽いように感じます。

もう少し重い方が、フォーカスを合わせる時も、合わせた後のキープもやりやすいと思います。

(まあ、星景の長時間タイムラプス撮影ではどんなレンズでもテープで止めたりするので、ガチ撮影の時は例外として、、)




作例

静止画作例

20mm | F2.8 | ss1/400 | iso100
インターバル撮影開始時。




20mm | F2.8 | ss0.8 | iso100
同設定で日没まで撮影。




20mm | F11 | ss63 | iso100
ND1000を使用して川と雲の流れを印象的に。




20mm | F10 | ss1/1000 | iso100
水たまりと空を広く。
こういう用途ではさらに広い画角が欲しくなる。




20mm | F8 | ss1/200 | iso100
下から見上げると広い視野を感じれる。




20mm | F1.8 | ss1/1250 | iso100
開放F1.8で撮ると広角レンズでもこのボケ感。



20mm | F5.6 | ss1/250 | iso100
最大撮影倍率0.2倍で撮影。



20mm | F1.8 | ss10 | iso3200





あとがき

SONY Eマウントレンズ 「SEL20F18G」についてレビューしてきました。

フルサイズEマウントで広角を検討する際、真っ先に検討するレンズだと思います。

あわせて検討するとしたらSONY純正ではこの2本、、


サードパーティー製では、


このあたりが有力だと思います。


どのくらい広い画角を必要とするかが選択の決め手ですが、もし20mmの広さで足りるようであれば、本レンズは「重さ」「大きさ」の面でアドバンテージがあります。

また、レンズ前玉も飛び出していないので、一般的なフィルターも装着可能です。

フットワークの良さと汎用性の高さが光りますね。

購入にあたっての参考になれば幸いです。

ご覧くださりありがとうございました。




▼SONY Eマウントおすすめレンズをまとめた記事です。

SONY Eマウント フルサイズα用 定番 & おすすめレンズ紹介 / 随時更新
本記事ではSONY Eマウントレンズの中で、私が実際に使ってみたレンズを紹介します。どのようにレンズ群を揃えていけば良いか色々と迷いますよね。作例を載せて紹介しますので、選択の助けになれば幸いです。詳しい内容はそれぞれのレンズ紹介記事をぜひご覧ください。




▼こちらはサードパーティー製「TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III VXD」のレビューです。よろしければご覧ください。

TAMRON(タムロン)17-28mm F/2.8 Di III VXD レビュー / SONY Eマウント用広角ズームレンズ
本記事では、SONY Eマウントレンズの中でも手に取りやすい広角ズームレンズをご紹介します。タムロンが提供する本レンズは、2019年7月に発売された大三元レンズの一角です。明るさとコンパクトさ、そして低価格が両立されているので、広角ズームを始めて購入される方にはとてもおすすめです。

 

スポンサーリンク

コメント