本記事では2017年2月23日に発売された、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF50mm F2 R WR」についてレビューします。
▼Xマウントの中望遠というと「XF56mm F1.2 R」という銘玉が存在します。
このレンズと比較することで、それぞれの特徴が明確になると思います。
スペック・作例という流れで紹介しますので、どうぞご覧ください。
▲フィルター径は46mmと小径
XF50mm F2 R WR はどんなレンズ?
Xマウントにいくつか存在する中望遠レンズの中で、最も小型のものです。
ポートレートからスナップまで、広い用途で活躍してくれます。
主張しすぎない外観は、街スナップに使いやすい
ストリートスナップ撮影の際、あまりに大きなレンズだと目立ち過ぎてしまいますよね。
街並みを撮っていても、人の中でちょっと目立ってしまうことも。
その点このレンズは小型&控えめなフォルムなので取り回しやすいです。
XF56mmよりも使いやすい場面は多そうですね。
主要スペック比較(XF56mm F1.2 R との比較)
XF50mmF1.2 F2 R WR | XF56mm F1.2 R | |
対応マウント | Xマウント | Xマウント |
焦点距離 | 50mm(35mm換算76mm) | 56mm(35mm換算85mm) |
明るさ | F2.0 | F1.2 |
最短撮影距離 | 0.39m | 0.7m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 | 0.09倍 |
手ブレ補正 | 無し | 無し |
防塵防滴 | 有り | 無し |
フィルター径 | φ46mm | φ62mm |
最大径 | φ60mm | φ73.2mm |
長さ | 59.4mm | 69.7mm |
質量 | 200g | 405g |
比べてみると、XF50mmって軽くて小さいのね。
断然使いやすそうね。
フットワーク重視ならXF50mmが強いよね。
防塵防滴仕様だし。
でも、XF56mmの405gっていうのも、実は優秀なんだよ。
50mmはF1.2だったわね。
確かにその明るさで405gの中望遠って凄いかも。
一概にどっちが良いとは言えなさそう、、。
用途に合わせてチョイスすることになりそうだね。
外観
X-S20につけてみると
XF50mm F2 R WR の良いところ
良い点① 静かで早く、そして正確なオートフォーカス
Xマウントレンズの中にも、その玉の大きさゆえにAF時に大きな音や振動が発生するものがあります。
明るいレンズの中でも、本レンズは静かで素早いAF性能を備えています。
スマートにそして正確に被写体にフォーカスすることができるでしょう。
長く使っていくにあたって、こういうところにストレスが無いことは重要だと考えます。
良い点② リーズナブルな価格設定
このレンズ、実はとってもリーズナブルです。
▲現在5万円以下で購入することができます。
▲一方、「XF56mmF1.2 R」は13万円くらいです。
比較してみると、結構違うものですね。
XF50mm F2 R WR のもうちょっとなところ
弱点が無い分、突出したキャラクターが無い
軽量コンパクト・安い・静か、全てで平均点以上をマークしている裏返しになりますが、尖った強烈な個性を感じさせるレンズではありません。
XF56mmF1.2 R の写りはまさに個性のレンズと言えるでしょう。
それゆえ多少高くても・重くても手放せない、という人が多いのでしょう。
まあ、これは良し悪しの話ではなく、何を優先させるかの違いだと思います。
優等生レンズを使って、広い対応シーンで沢山の良い写真を撮る、それもまた正解なのだと考えます。
作例
静止画作例
あとがき
XF50mm F2 R WR についてレビューしてきました。
中望遠の名レンズと評される「XF56mmF1.2 R」と比較することで、本レンズのキャラクターを鮮明にすることができたと思います。
中望遠というとポートレートで活躍してくれる焦点距離ですよね。
このくらいのサイズ感のレンズでサラリと撮影するスタイルも格好いいと思います。(中身が伴えばですが、、。)
Xマウントは中望遠ひとつとってもいくつか選択肢があってありがたい(悩ましい)ですね。
あなたにとって最良の「一本」が見つかればいいですね。
このレビューが少しでも参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
▲FUJIFILM X-S20とあわせて使用してみました。
X-S20の電子シャッターは1/32000の高速シャッターが可能なので、日中ほとんどのシーンでNDフィルターを使用せずに開放で撮影することができました。
▲富士フイルムXマウントのおすすめレンズのまとめレビューです。
次の一本を選ぶ際、参考にしていただけたら嬉しいです。
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