本記事では、一眼カメラ用クリップオンストロボ「GODOX TT350」を紹介します。
さて、皆様はフラッシュ(ストロボ)をお使いでしょうか?
すでに持っているけど、追加購入のためにGODOX(ゴドックス)を検索してこのサイトに辿り着いた方、これから初めてフラッシュ撮影をしてみようと考えている方、様々かと思います。
私も初めてのフラッシュを選ぶにあたっては色々と調べて迷って、最終的にこの製品を最初の外付けフラッシュとして購入しました。
結果、満足する選択となり、現在でも愛用しています。
▼数年使用していますが、とても使いやすくて満足しています。
※ TT350S ← このSはソニー製品対応のSです。
他にも、Cキャノン、Nニコン、Fフジ、と3種類あります。
私は、SONY α7Ⅳ と α7SⅢ でこのフラッシュを使用しており、良好な動作を確認しています。
GODOX TT350 とは
GODOX(ゴドックス)について
GODOXは中国の会社で、安価で安定した品質の撮影照明機材を取り扱っています。
一昔前の中国製品は「安かろう悪かろう」のイメージがつきまといましたが、最近の中国製品は本当に品質の高い製品が多いです。
このGODOXもその品質の高さから、エントリーユーザーのみならず、多くのプロフォトグラファーが使用しているので、安心して使用できます。
ガイドナンバー(GN)は36
ガイドナンバーについて少し触れると、、
ガイドナンバーというものをご存知でしょうか?
これはフラッシュの光量を示す数値で、数字が大きいほど光量が強くなります。
▼ガイドナンバーについて簡単に説明するとこんな感じです。
光が届く距離 = ガイドナンバー ÷ F値
例)6m先の被写体に光を届けたい場合、GN36のストロボを使用なら、F6まで絞っても届く。
GN36 ÷ F6 = 6m という計算ですね。
これはiso100をベースとした計算ですが、感度を上げればさらに絞っても6mの距離に届くようになります。(ここの詳しい解説は省略します。)
結局どのくらい光量があればいいの?
ガイドナンバーについて少しお話ししましたが、それでどのくらいのガイドナンバーのフラッシュを買うべきなの?という問いが聞こえそうです。
もちろん光量が強いに越したことはありません。(光量については大は小を兼ねます。)
しかし、光量が強くなるにつれてフラッシュ自体は大きく重いものになっていきます。
ざっくり言うと、一般のユーザーが初めて買うフラッシュにはガイドナンバー40くらいがバランスが良いと言われています。
広い会場での撮影でなければ、もっと低い値の方がフラッシュも小型軽量で扱いやすいと思われます。
私が本製品(ガイドナンバー36)を選択したのも、このあたりのバランスを熟考してのことでした。
主にポートレート撮影で使用していますが、まだ光量不足を感じたことはありません。
主な機能
▼主要項目を列記するので参考にしてください。
1、ガイドナンバー(GN)36
2、TTL発光・マニュアル発光可能
3、オートズーム機能有り
4、ワイヤレス発光可能
5、首振りによるバウンス撮影可能
6、ハイスピードシンクロ撮影可能
7、サイズ 62×140×38
8、重量 200g
外観・付属品
本体以外にもいくつか付属品があります。
ディフューザーやカラーシートも同封されています。
外箱です。
日本語表記ではありません。
専用ケースはジャストサイズです。
簡易的なディフューザーが付属します。
ある程度、光を和らげてくれます。
付属の独立スタンドはリモート発光の際に重宝します。
SONY α7Ⅳ に装着するとこんなサイズ感です。
コンパクトなので扱いやすいです。
基本的な使い方
充電済の電池を2本入れます。
カメラのホットシューに取り付け、右側の電源ボタンを長押しします。
電池から電力が供給されて、右側のフラッシュマークが赤く点灯します。
これがフラッシュ可能の合図です。
TTLの場合はこのままシャッターを切れば、自動的に調光したフラッシュが発光されます。
TTLの光を加減したい場合は、真ん中の「SET」を押し、
ダイヤルを回せば、±補正をすることができます。
左端の「MODE」ボタンを押すと発光モードを切り替えることができます。
試しにマニュアルモードに切り替えてみました。
光量がこのままで良ければ、あとはシャッターを切るだけで発光されます。
光量を変更したい場合は、ダイヤルを回すと±加減することができます。
撮影しながら試行錯誤し、ちょうどよい光量を探しましょう。
GODOX TT350の良いところ
TTL調光機能付きで気軽に使える
TTLは自動でフラッシュの光量を調節してくれる便利な機能です。
特に初心者のうちは、特段なにも考えずにTTLで撮ってみるのも良いかと思います。
※しかし、TTLも万能ではないので、シーンによっては意図しない発光量になってしまうこともあります。
徐々にマニュアル発光にも慣れていきたいですね。
首振りでバウンス撮影が可能
このフラッシュは首振りの可動範囲が広く、自由度が高いつくりになっています。
上下だけでなく左右にも振れるので、天井以外にも壁にバウンスさせての撮影も可能です。
クリップオンとして使用すると設置箇所は限定されますが、バウンス先を変えられると撮影の幅も広がりますね。
とてもリーズナブル
言わずもがな、これは大きなメリットです。
SONY純正の同クラスのフラッシュの、「約半額」で購入することができます。
カメラ用品は揃えようと思うと多岐に渡ります。
一つ一つの出費を抑えつつ揃えることで、総額を低くおさえていきたいものです。
スレーブ(ワイヤレス)撮影、多灯撮影が可能
別途コマンダーを使用すれば、フラッシュを独立して運用することもできます。
また、いくつものフラッシュを同時に発光させる多灯発光も可能です。
▲GODOXはコマンダーも安価で助かります。
電池はパナソニックのエネループがおすすめです(私が実際に使っています)
▲こちらはニッケル水素電池「エネループ」と充電器のセット
アルカリ電池とニッケル水素電池、どっちが良いの?
これは私がフラッシュ撮影を始めたての頃に抱いた疑問です。
答えは「ニッケル水素電池」です。
パナソニックのエネループはこちらの種類です。
なぜニッケル水素電池が良いの?
フラッシュの発光には一定の強い電圧を必要とします。
一般的に乾電池は使用していくにつれ、徐々に電圧も低下していきます。
電圧が一定ラインより低下すると、誤作動を起こしたり発光自体ができなくなります。
ニッケル水素電池は使用し続けても長い間、電圧の低下が少ないという特徴があるので、長時間安定してフラッシュを発光し続けることができます。
一方、アルカリ電池は一般の家電製品を稼働させるのに適しており、細く長く使用することに長けていますが、電圧は使用するにつれて早く低下していきます。
よってアルカリ電池の場合、「最初数回はフラッシュが発光したが、その後は全く発光しなくなった」、ということが起こり得ます。
↑恥ずかしながら過去の経験談です。
この記事をご覧になった方は、最初からエネループを使いましょう。
以上がニッケル水素電池(エネループ)をおすすめする理由です。
Panasonic eneloop(パナソニック エネループ)
▲電池4本と充電器のセットはこちら。
▲電池4本のみはこちら。
SONY 純正フラッシュは?
▲SONY純正品でガイドナンバー40付近の製品はこちら。
GODOX TT350よりもワンランク上のガイドナンバー46の製品です。
TT350の性能は網羅していますが、価格は3倍ほどです。
重さは1.5倍の308g。
作例
主にポートレート撮影で使用しています。
一例としてご覧ください。
まとめ
クリップオンフラッシュ(ストロボ)の「GODOX TT350」について記載してきました。
いかがでしたでしょうか?
小型で必要十分なコンパクトフラッシュです。
SONY純正品で揃えられれば、それはそれで良い事です。
しかし価格と重量はどうしても大きくなります。
今はまだ単品での購入かもしれませんが、今後コマンダーと合わせてフラッシュの数も増えていくかもしれません。
一度フラッシュのシステムを増やしていくと、途中でメーカーを変えることは難しくなります。
純正品、サードパーティー製、色んな角度から比較検討し、後悔のない機材を選びましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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バッテリー駆動でとても便利なライトです。
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