本記事では、2021年3月18日に発売されたXマウント用軽量ズームレンズ「XF70-300mm」についてレビューします。
標準ズームレンズから入り、徐々にレンズの幅を広げていくのがカメラの楽しみの一つです。
所有するレンズが2本、3本と増えてくる頃、そろそろ欲しくなるのが望遠〜超望遠のレンズではないでしょうか。
超望遠レンズを持つと撮影対象がさらに一段広がります。
それでは、この超望遠ズームレンズの魅力について見ていきましょう。
XF70-300mmはどんなレンズ?
焦点距離107-457mm(35mm換算)の本格超望遠レンズ
まずは望遠性能の説明。
フルサイズの望遠レンズでは70-200mm、100-400mm、といった望遠域が一般的で、各社力を入れた高性能レンズを発売しています。
それに比べて、本レンズは400mm以上の超望遠撮影が可能で、ズーム幅も広く、多用途での活躍が期待できます。
開放F値などの性能ではフルサイズの各社フラッグシップレンズには当然及びませんが、価格面では圧倒的に有利ですね。
▼このような写真を手軽に撮影できます。
超望遠とは思えないほど「軽量コンパクト」
X-T5に装着して構えてみた図です。
普通の標準ズームレンズをつけているようなサイズ感ですよね。
超望遠レンズをつけていると、ちょっと威圧感が強くて、使用する場所を選ぶことが多いと思います。
このレンズは威圧感が無いので、街中でも気軽に持ち歩くことができます。
主要スペック
対応マウント | Xマウント |
焦点距離 | 70-300mm(35mm換算107-457mm) |
明るさ | F4-5.6 |
最短撮影距離 | 0.83m |
最大撮影倍率 | 0.33倍(T端)(35mm換算0.5倍) |
手ブレ補正 | 5.5段 |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ75mm |
長さ | 132.5mm |
質量 | 580g |
あら、このレンズ、超望遠なのに小さくて軽いのね。
だよね、aps-cセンサーだからこそのサイズ感だよね。
私、大きな大砲みないなレンズはちょっとなあ、、。
これなら私が持っても違和感なさそうだわ。
うんうん、このサイズ感なら街でぶら下げてても
違和感がないね。
気軽に持ち出せそうで好印象だね。
外観
X-T5につけてみると
XF70-300mmの良いところ
良い点① 最大撮影倍率0.5m(35mm換算)ハーフマクロも撮れる
▲最大撮影倍率が大きいので、このようなハーフマクロ撮影も可能です。
マクロレンズを持っていない、もしくは荷物を減らすために望遠レンズで代用したい場合など、活躍の幅が広いです。
良い点② リーズナブルな価格設定
▲2023年現在、最安値で66,000円程度で購入することができます。
仮にフルサイズ機で100-500mmクラスのレンズを購入すると以下のような価格です。
▲SONY FE100-400mm : 最安約270,000円
▲Canon RF100-500mm : 最安約350,000円
もちろん、各社フラッグシップクラスのレンズとの比較なので、性能面では色々と劣るところも多いでしょう。
価格の優位性を感じていただければと思って載せています。
XF70-300mmの改善して欲しいところ
改善して欲しい点① レンズフードが大きい
▲ズームレンズの宿命とも言えるところですが、レンズフードは大きいですね。
せっかくレンズ自体は小さいのですが、装着するといっぱしの超望遠レンズのようです。
まあ、重量のあるものでもないので、必要に応じて装着すればいいとも思っています。
▲ちなみにSONY フルサイズ用の「TAMRON50-400mm」のフードはこんな感じです。
幅はありますが、長さはそんなにないですよね。
広角側が50mmスタートなので、このくらいにしなければならなかったのでしょうね。
参考までに。
作例
静止画作例 (露出のみ補正していますが、基本撮って出しです)
あとがき
XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR についてレビューしてきました。
Xマウントには元々、XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS という小型ズームレンズが存在していました。
重量も本レンズと同じ580g。
35mm換算で300mmまでの望遠が可能です。
その望遠域をさらに伸ばし、防水性能を高めたのが「XF70-300mm」です。
本格的な超望遠域を味わうには、やはり本レンズを手にする方が良いと思います。
きっと世界が広がることでしょう。
このレビューが少しでも参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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