本記事では、FUJIFILM X-S10・X-S20 にキットレンズとして付属する「XC-15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」を紹介します。
キットレンズとして売り出されているだけあって、汎用性に優れた本レンズ。
このレンズを常用することが「アリ」なのか?「ナシ」なのか?
スペック・作例という流れで紹介しますので、参考にしていただければと思います。
▲フィルター径は52mm
▲主に「XC-15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」を使用して撮影したショートフィルムです。
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ はどんなレンズ?
Xマウントレンズには2つのシリーズがあります。
XFレンズ:金属製で高級感があり、価格は高め
XCレンズ:プラスチック製で絞りリングが無く、価格が低い
数少ないXCレンズのうちの一本が本レンズ。
プラスチック製であるがゆえの安っぽさはありますが、そこを割り切ればとっても優秀なレンズです。
決して「安かろう悪かろう」ではない、オールマイティーレンズ
キットレンズであるがゆえに逆に敬遠されがちだが、決して写りが悪いわけではない。
むしろこの価格でこれだけしっかり写れば十分だと思われる。
キットレンズとして購入すれば、実質15,000円程度。
単品で購入しても3万円程度で購入可能である。
明るい単焦点レンズ + 本レンズ、スナップであればこの組み合わせで十分満足できるのでは?と思う。
主要スペック
対応マウント | Xマウント |
焦点距離 | 15-45mm(35mm換算23-68mm) |
明るさ | F3.5-5.6 |
最短撮影距離 | 広角:0.13m 望遠:0.35m |
最大撮影倍率 | 0.24倍(W端) |
手ブレ補正 | 有り |
防塵防滴 | 無し |
フィルター径 | φ52mm |
最大径 | φ62.6mm |
長さ | 44.2mm |
質量 | 135g |
換算23-68mmって使いやすいわね。
一本で色んなシーンを撮れそう。
うん、旅行に持っていくとしたら、
この一本で決まりだね。
とても軽いのもポイントだよ。
135gしかないの?
単焦点レンズよりも軽いんじゃない?
そうそう、レンズをつけても重さを感じないほどだよ。
X-E4とかX-S10/20に最適なレンズだね。
外観
X-S20につけてみると
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ の良いところ
良い点① 圧倒的な軽さ、フットワークも軽くなる!
質量135gという驚異的な軽さ。
しっかりとしたグリップのある「X-S20」につけて持ち歩くと、全く重さが気になりません。
長時間のスナップなどの移動を伴う撮影の際、カメラとレンズの重さは確実にモチベーションに影響を与えます。
どれだけ良い写りのレンズでも、大きく重いものを携行しているとだんだんと疲労が蓄積し、終盤の撮影の集中力を削ぐ結果になりかねません。
「もう少し歩いてみよう」、「あそこまで行ってみよう」という気持ちにさせてくれる、本レンズはそんなレンズだと思います。
良い点② 換算23mm〜68mmという焦点距離
標準的なズーム域をカバーしていることはもちろんですが、広角側が換算23mmからという所がありがたいです。
このレンズの性質上、求められるのは汎用性の高さです。
旅行の際、素敵な景色を広く写したいことってありますよね?
一般的な換算28mm始まりのズームレンズだと、「ちょっと狭いなあ」と思うことが時々あります。
かと言って、広角レンズをもう一本携行するほどでもない、、。
そんな時、23mm始まりのこのレンズが生きてきます。
日中の風景撮影であれば3.5始まりというF値も気になることもないでしょう。
とても使い勝手の良い焦点距離をカバーしてくれています。
XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ の改善して欲しいところ
電動パワーズームの反応時間
これまで本レンズのメリットばかりを記載してきましたが、もちろんイマイチな点もあります。
電動ズームを採用していることにより、ズーミングはこのズームリングを少しひねって行うことになります。
やはり手動でズーミングするレンズよりも細かな調整が難しいです。
そしてカメラを起動してから、撮影可能になるまで(沈胴式のレンズが繰り出すまで)1秒ちょっとの時間を要します。
この特性を踏まえて、撮影場面になりそうな時は直前に電源をONにしておくようになりました。
ズームリングの操作感sが安っぽい、、
前項と似た内容ですが、この2つのリングの操作性がとても安っぽいです。
MFに設定した場合は、前方の細いリングでピントを調整するのですが、ここのトルク感・質感も満足出来ないものです、、。
価格・質量との兼ね合いで、こういう細かな部分は割り切りが必要だと考えます。
作例
静止画作例
動画作例
▲X-S10との組み合わせで撮影したショートムービー。
あとがき
小型軽量レンズ「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」 についてレビューしてきました。
私はこのレンズを先代のX-S10時代も使用し、現在もX-S20で使用しています。
カメラは持ち歩いてナンボだと考えているので、フットワーク重視の私にとっては欠かせないレンズです。
安いレンズなのでもちろんデメリットもありますが、それを補って余るメリットがこのレンズにはあると思います。
使ったことの無い方は、ぜひ一度手にとってもらいたいです。
このレビューが参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
▲FUJIFILM X-S20とあわせて使用してみました。
X-S20の電子シャッターは1/32000の高速シャッターが可能なので、日中ほとんどのシーンでNDフィルターを使用せずに開放で撮影することができました。
▲富士フイルムXマウントのおすすめレンズのまとめレビューです。
次の一本を選ぶ際、参考にしていただけたら嬉しいです。
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