本記事では、SONYフルサイズEマウントレンズ「FE50mmF1.8 無印」を紹介します。
2016年4月発売の本レンズは、いわゆる「撒き餌レンズ」と呼ばれているものであり、性能の割にとても安価で提供されています。
メーカーにとって「撒き餌レンズ」は、今後自社レンズを沢山購入してもらうためのいわば「大特価品」であり、勝負レンズと言っても過言ではありません。
一方、ユーザーにとっては高性能なレンズを格安で購入できるありがたい存在であるとともに、「レンズ沼への入口」とも呼べる存在ですよね。(怖い怖い、、)
前置きが長くなりましたが、このコスパの良いレンズについて、スペックから作例まで順にお話ししていきます。
▼こちらのレンズです。
▲フィルター径は49mm
FE50mmF1.8はどんなレンズ?
初めての単焦点レンズに最適!
開放F値1.8の小型軽量レンズ、その価格はなんと3万円少々というから驚きです。
レンズキット(ズームキット)でカメラを購入した方の2本目のレンズとして、もしくはカメラを単体で購入して本レンズを1本目にする、いずれにしても初めての単焦点レンズに最適なレンズです。
私は本レンズが初めての単焦点レンズではなかったですが、このレンズを初めて使用した時は、その扱いやすさに感動を覚えたものです。
ビギナーだけでなく、多くの方に手にとってもたいたい一品ですね。
基本スペック(FE55mmF1.8ZAとの比較)
SONY純正の50mm付近のF1.8レンズと言えば、いわゆる神レンズ「FE55mmF1.4ZA」との比較が欠かせません。
主なスペックを表で比較してみましょう。
FE50mmF1.8 | FE55mmF1.8ZA | |
焦点距離 | 50mm | 55mm |
F値 | F1.8 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.45m(AF時) | 0.5m(AF時) |
最大撮影倍率 | 0.14倍(AF時) | 0.14倍(AF時) |
手ブレ補正 | 無し | 無し |
AF駆動方式 | DCモーター | リニアモーター |
フィルター径 | φ49mm | φ49mm |
最大径 | φ68.6mm | φ64.4mm |
長さ | 59.5mm | 70.5mm |
質量 | 186g | 281g |
数値でわかることは長さと質量の違いかしら。
55mmの281gよりもさらに100g軽量って凄いわね。
神レンズ55mmも決して重くないのにね。
材質も関係しているよね。
あとは、数字では見えないけど駆動方式の違い
は大きいね。
そうなの?
AF性能に違いがあるとか?
そうそう、その辺りはやっぱり55mmの方に
軍配があがるよね。
あとでまた説明するね。
外観
ちょっと太めだが、長さを抑えた形
フィルター径は49mm
手に持ってもほとんど重さを感じない、、
レンズフードは筒型
α7Ⅳにつけてみると
FE50mmF1.8の良いところ
小型軽量186g
小型軽量が大きな特徴。
特に質量は驚きの186gで、カメラに付けてみても全く重さを感じません。
とっても短く作られているので、カメラ・レンズの重心がちょうど中央にくるイメージです。
片手でグリップしても驚くほど軽々と扱えます。
コスパの良さ
▲33,000円程度で手に入るF1.8レンズ。
生活費として考えると3万円は大きな金額ですが、レンズ購入費として考えると、とっても割安に思えるから不思議ですよね。
10万円以上が当たり前とうレンズ界の中で、3万円ちょっとという価格は驚きですよね。
「撒き餌」とは良く言ったものです、、。
FE50mmF1.8のイマイチなところ
AF駆動音と振動
DCモーター駆動の本レンズ、AF時のデメリットは以下のとおり。
・AF時の駆動音と振動が大きい
・フォーカスブリージングは大きめ
周囲に音がある環境なら気になりにくいですが、室内での撮影だと結構音と振動が目立ちます。
とは言え、写真撮影であれば我慢できないほどではないと思います。
動画撮影の場合はちょっと注意が必要ですね。
大きくフォーカスが動くと、マイクが拾うくらいの音が出ますし、フォーカスブリージングもまあまあ大きめです。
動画用途の方は、一度どこかで使用してみてから購入しましょう。
静止画作例
F1.8の明るさを活かしてのナイトスナップ作例です。
少しレタッチして、夜らしい雰囲気の写真にしてみました。
その他の特徴
開放時の周辺減光と甘さ
安価なレンズではよく指摘されることですが、このレンズも同様です。
四隅の減光や解像が気になる場合はF4くらいまで絞れば改善するので、場面に応じた使い方を心がけましょう。
おわりに
今回は「FE50mm F1.8」について紹介してきました。
プラスチック製の少しチープな作りですが、反面とても軽くて使いやすいレンズです。
AFのスピードも決して速くはありませんが、かと言って遅くて使えないわけではありません。
価格やフットワークを考えると十分及第点を貰える性能だと思います。
初めての単焦点レンズには適していると思いますので、一度手にとってみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ご覧くださり、ありがとうございました。
▲神レンズ「FE55mmF1.8ZA」の記事です。
▲SONY Eマウントのおすすめレンズ一覧です。
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