本記事では、FUJIFILM Gマウント用の望遠ズームレンズ「GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR」について紹介します。
本レンズは35mm換算79-158mmという、望遠レンズの部類でもミドルレンジに限定したレンズであり、自然風景だけでなく、むしろポートレート用途等で活用できそうな焦点距離。
少し使用できるシーンを選びそうな本レンズですが、作例を通してイメージを持ってもらえればと思います。
それでは、外観・作例と紹介していきます。
GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR はどんなレンズ?
F5.6と暗めだが、GFレンズにしては軽量コンパクト

望遠端200mm(換算158mm)という焦点距離だけを見ると望遠レンズとしては少し物足りない。
さらに望遠域を伸ばしたい場合はテレコンに頼ることになり、F8とさらに暗くなる。
というデメリットの一方で、手ブレ補正や防塵防滴仕様など、望遠レンズに必要とされる機能はしっかりと搭載されている。
GFレンズ唯一の望遠ズームレンズ。
主要スペック
対応マウント | FUJIFILM Gマウント |
焦点距離 | 100-200mm(35mm換算 79-158mm) |
明るさ | F5.6 |
最短撮影距離 | 0.6m(広角端)/ 1.6m(望遠端) |
最大撮影倍率 | 0.2倍 |
手ブレ補正 | 5段 |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ89.5mm |
長さ | 183mm |
質量 | 1050g |

F5.6と望遠端200mmというあたりがイマイチかしら。
反面、インナーズームというのと、長さ・質量は悪くないわね。

そうだよね、きっと描写性能とサイズ感を両立させた
結果なんだろうね。
GFレンズは単焦点の55mmF1.7でも800g近くあるからね〜。

そう考えると扱いやすさ的には良さそうね。
あとは200mmで足りない場合どうするかというところかしら。
テレコンで補うか、単焦点250mmなのかな〜。

そういう選択肢になるよね。
2024年6月にGF500mmF5.6というレンズも発売されたから、
本格的な望遠はこれ一択になりそうだね。
まあ、こっちは価格も結構な額になるのが悩ましいところだよ。
▲フィルター径は67mm
▲GF250mmF4 R LM OIS WR
▲GF500mmF5.6 R LM OIS WR
外観






GFX100SⅡ につけてみると



作例
静止画作例

望遠レンズの作例なので、鳥を撮ろうと白鳥の飛来地へ

昨年10月以降に飛来した白鳥達だが、怪我などで北の地へ飛んでいけない者は、夏の間もここで過ごす
F5.6でも大きなぼけ

望遠端で標識と奥行きを狙う
F5.6と暗めのレンズだが、中判センサーにより大きなボケとなっている

田んぼの上を飛ぶサギを狙う
サギは警戒心が強いので撮影距離を詰められない
こういうシーンの場合、158mmではちょっと物足りなく感じる

夕焼けと後ろ姿
こういう被写体にはちょうど良い焦点距離だと感じる

着陸する飛行機を望遠端で撮影
GFXの被写体認識機能(飛行機)のおかげでフォーカスは容易

茂みの奥の猫をマニュアルフォーカスで
遮るものが多くて被写体認識AFも迷い気味だったのでMFにて
あとがき
FUJIFILM GFマウント用の標準単焦点レンズ「GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR」についてレビューしてきました。
Gマウント唯一の望遠ズームレンズなので、サードパーティーレンズが存在しない以上、比較すべきはGFレンズの望遠(単焦点)ということになるのでしょう。
とは言っても、やっぱりズームレンズは使い勝手の良さが光ります。
ズーム倍率・明るさ・サイズ感、よく検討していただけたらと思います。
▼鳥や飛行機、野生動物などにぐっと迫りたい場合は、この新製品が最適でしょう。
この記事が望遠レンズ選びの参考になれば幸いです。
ご覧くださりありがとうございました。
▼こちらは2024年6月発売「GFX100SⅡ」のレビューです。

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