YouTube動画を制作するにあたって、音楽は切っても切り離せない要素ですよね。
音楽の良し悪し一つで、その動画の印象は大きく変わります。
フリー音源等を利用する方法もありますが、総じて音楽の質的に満足できるものは多くはありません。
▼そこで、私は以前より有料の「Artlist」という音楽サービスを利用してきました。
▼他には「Epidemic Sound」というところも有名です。
概ねこの２つがロイヤリティフリーの音楽を提供するサービスの「最大手」というところです。
楽曲数がとても多く、様々なジャンルの音楽を網羅しているので、とても使い勝手が良いです。
ところが、今回YouTubeから意外な通知が届きました。
▲こちらが私のYouTubeチャンネル。
映像・写真関係のコンテンツが多く、ほとんどの動画で「Artlist」の楽曲を使用しています。
「著作権侵害の申し立て」が届き、収益化が出来なくなった
▼メールで届いた内容がこちら。
▼このメールを受けてYouTubeを確認してみると、このような表示。
「動画は収益化できません」と記載があります。
収益化を狙わない動画ならこのまま放置しておいても良いのですが、この動画は収益化したいものなので対処法を調べました。
この申し立てに対して「異議を申し立てる」ことが出来るとのことなので、まずはその手順を踏むことに。
異議申し立てを行う
異議申し立ての手順
YouTube Studio内、該当動画の制限欄から詳細を表示すると下記の画面が開きます。
右下の「操作を選択」へ進む。
一番下の「異議申し立て」を選択し、次へ進む。
チェックボックスにチェックし、右下の次へ。
私は正当なライセンスを保有しているはずなので「ライセンス」を選択し、次へ。
さらに確認を求められるので、チェックを入れて次へ。
１、まず、異議申し立ての根拠となる情報を記載します。
２、チェックボックス３つにチェック。
３、署名（本名）私はローマ字で記載しました。
以上が、異議申し立ての手順です。
異議申し立ての根拠となるライセンス情報記載の一例
私がこの欄に記載した一例を載せておきます。
コピペの後、適宜修正して使ってください。
ご担当者 様
お世話になっております。
本著作権の申し立てにつきまして、下記理由のため異議申し立てをいたします。
理由：ロイヤリティーフリー音楽サイト「Artlist」のサブスクリプション契約を正当に締結しており、その契約に基づきダウンロードした楽曲であるため
ライセンス：2023 – 2024 License Number ●●
ダウンロード元URL：https://artlist.io/royalty-free-music/song/●●●●
以上、ご確認と著作権侵害申し立て解除のお手続きのほど、よろしくお願いいたします。
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Hi.
We become indebted to.
We are filing an objection to this copyright claim for the following reasons.
Reason: The song was downloaded based on a valid subscription contract to the royalty-free music site “Artlist” and based on that contract.
License：2023 – 2024 License Number ●●
DL URL：https://artlist.io/royalty-free-music/song/●●●●
Thank you for your understanding and for taking the steps to cancel the copyright infringement complaint.
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↓ From License pdf
Artlist Song Certificate
Creator Pro License Number – ●●●● License owner – ●●●●
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３つのセクションに分けて記載しました。
１つ目は、日本語での記載。
２つ目は、同じ内容を英語に翻訳した記載。
３つ目は、当該楽曲のライセンスPDFを丸々コピペして貼り付けた記載。
このくらいの情報があればArtlist側も納得してくれるだろうと考えました。
ちなみにダウンロードした曲の「ライセンスPDF」は以下の手順でDLできます。
・Artlistにログイン
・アカウントアイコンからLibraryに入る
・該当の曲を探し、右側にある「Song License」をクリックしてPDFをダウンロード
▲このようなPDFファイルです。
異議申し立ての結果
▼YouTubeからメールが来て、著作権侵害の申し立ては取り下げとなりました。
当然といえば当然ですが、結果が来るまではちょっと心配もありました。
その後、無事収益化も継続出来ています。
実は他の動画で、一度「異議申し立て」に失敗しています、、
私の異議申し立てに対する回答
▲他の動画に対してなされた著作権侵害の申し立てに対し、私が異議申し立てを行い、それに対する回答です。
私の異議申し立ては受け入れられないという内容でした。
原因はどこにあったのか？
異議申し立てが認められなかった原因は、おそらく異議申立内の「ライセンス情報」の記載が不十分で、Artlist側を納得させられなかったことだと思われます。
この時の私の記載を思い出すと、当該楽曲のライセンスPDFの内容は全く記載しておらず、私自身のライセンスに関する記載も薄かったと記憶しています。
その経験を踏まえて、先程記載した「ライセンス情報」のひな型を作りました。
このひな型で無事異議申し立ては認められているので、十分な内容だったと考えています。
異議申し立ての次は「再審査請求」が可能だが、、
この異議申し立ての失敗の後、さてどうしようか？と考えました。
と言うのも、異議申し立て却下後に「再審査請求」をすることも可能なのですが、これがちょっと穏やかではないのです。
再審査請求を行うと一週間の期間内に再度、相手が「申し立てを取り下げる」か「私の請求を却下する」かを判断します。
もしまた、私の説明に納得してもらえない結果となると、今度は私の本動画が削除されたり、チャンネルの評価にも影響を及ぼす事態にもなりかねない状況となります。
リスクを考えて次のように行動することとしました。
再審査請求はせずに、直接Artlistに相談してみた
Help → Contact us → Chat wit us と進み、
チャットで相談してみました。
日本語は未対応なので、google翻訳で翻訳した英文をペーストしてやりとりしました。
しばらくAIとの機械的なやり取りが続くのですが、ある程度情報を提供すると、「後で担当者からメールします」ということとなります。
24時間以内にメールしますとのことでしたが、１〜２時間で返事がきました。
回答：Artlistアカウントページの「Clearlist」に登録すれば解決します！
アカウントアイコンからマイアカウントへ入り、Clearlistへと進みます。
YouTubeの欄には自分のチャンネル名かURLを入力。
下の「Clear your videos」に該当の動画URLを入力します。
本当にこれだけで大丈夫なのかな？というほど簡単です。
結果は、、
【解決】簡単に著作権侵害の申し立てが取り下げられました
▲すぐにYouTubeからメールが届きました。
あっけないほど簡単に取り下げてもらえました。
このClearlistに登録ということを知らなかったばかりに、異議申し立てなどで結構な時間と労力を使ってしまいました。
Artlist内をしっかりとブラウズすれば見つけられそうなのに、英字サイトなので面倒くさがっていたことを反省しています。（Artlist側も、もうちょっとわかりやすく表示してくれればとも、、）
まとめ
YouTubeでArtlistの曲を使用して、「著作権侵害の申し立て」が来た時の対処法について記載してきました。
これはArtlistの曲に限ったことではなく、動画を構成する様々な要素で起こり得ることだと思います。
ArtlistであればClearlistに登録する方法でほぼトラブルを回避することができます。
動画をアップしたら忘れずに登録しましょう。
一方で、YouTubeを通しての「異議申し立て」についても、ある程度理解して対応できるようにしておかなくてはなりません。
チャンネルが育つほどにリスクは多種多様になってきます。
「作る」だけでなく「守る」ということも本当に大切ですね。
皆様のチャンネルがトラブル無く続くことを祈念して結びとさせてもらいます。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
▲最近はPOVでのカメラ系動画に取り組んでいます。
もしよろしければご覧ください。
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