XF27mm F2.8 R WR レビュー / 84gの超小型パンケーキレンズ

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本記事では2021年3月11日に発売された、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF27mm F2.8 R WR」についてレビューします。

▼前回の記事でご紹介した「XF23mm F2 R WR 」も似たような焦点距離で、比較材料になると思います。

XF23mm F2 R WR レビュー / 換算35mmのスナップに最適な小型レンズ
本記事では2016年10月6日に発売された、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF23mm F2 R WR」についてレビューします。スペック・作例という流れで紹介しますので、参考にしていただければと思います。

XF23mm F2 R WRは180gですが、パンケーキレンズのXF27mm F2.8 R WRは84g

半分以下の重さですね。

焦点距離と明るさ、重量のバランスを考えると、本レンズはとても魅力的に思えます。


スペック・作例という流れで紹介しますので、どうぞご覧ください。


 

▲フィルター径は39mm





XF27mm F2.8 R WR はどんなレンズ?

23mm(換算35mm)、27mm(換算40mm)、35mm(換算52mm)

準広角域〜標準域まで、Xマウントには大きく3つの選択肢があります。

その中でも換算50mmよりも少し広めに写せる40mmという焦点距離を有するのが本レンズ。

スナップ時に、50mmで一歩下がって撮るような場面は時々あると思うのですが、40mmだとそのままでも収まりが良いと感じることがあります。

気楽に使える常用レンズとして、つけっぱなしにするのに最適ですね。




まるでコンデジのように気軽さ

X-S20につけるとこんな感じ。

コンデジみたいなサイズ感ですよね。

グリップと同じくらいの厚みなので、バッグからの出し入れがとってもスムーズです。

ストラップを使用せずに片手で軽快に持ち歩けるところがお気に入り。




主要スペック比較(XF23mm F2 R WR との比較)

XF27mm F2.8 R WRXF23mm F2 R WR
対応マウントXマウントXマウント
焦点距離27mm(35mm換算40mm)23mm(35mm換算35mm)
明るさF2.8F2.0
最短撮影距離0.34m0.22m
最大撮影倍率0.1倍0.13倍
手ブレ補正無し無し
防塵防滴有り有り
フィルター径39mmφ43mm
最大径φ62mmφ60mm
長さ23mm60mm
質量84g180g

XF23mm F2 はとっても軽いけど、
XF27mmはさらに軽いのね。

小型軽量に特化したパンケーキレンズだからね。
その分明るさは少し暗くなってF2.8になってるよ。

気軽にスナップという使い方ぐらいなら

XF27mmの方がいいのかしら?

そうだね、

F2の明るさが必ずしも必要でなければ

迷わずXF27mmでいいかもしれないね。

 


外観

レンズ前玉部分がとても小さい



フィルター径は39mm、文字の内側のラインがフィルター枠



手の大きさと比較




X-S20につけてみると

正面




上から




横から見ると薄さが良くわかります。



XF27mm F2.8 R WR の良いところ

良い点①

街中でさっとピントを合わせる時、このレンズは静かに正確にフォーカスしてくれます。

F1.4クラスになるとリニアモーター機構でない限り、音と振動が気になるものですが、このレンズは明るさをF2にすることでレンズの玉を小さく抑えている。

リニア機構ではないですが、AFは静かで正確。

小気味よく撮影できるので、スナップが進みますね。





良い点② リーズナブルな価格設定

▲現在6万円以下で購入することができます。



▲一方、「XF23mmF2 R LM WR」は7万円弱というところです。





XF27mm F2.8 R WR のもうちょっとなところ

AF時の駆動音が大きめ

昨今のレンズはリニアモーター式を採用するものも多く、比較的フォーカス音が静かなものが多いです。

一方、本レンズはAF時にそれなりの音が出ます。

写真を撮影する分には問題ありませんが、AFを使って音声を使用する動画撮影には不向きだと思います。




作例

静止画作例

換算40mm | F8 | ss1/220 | iso160
こんな一瞬でも撮影したくなる取り回しの良さ。




換算40mm | F5.6 | ss1/320 | iso320
片手に傘、もう片手にカメラで撮影。
ノーファインダーの運用もやりやすいです。




換算40mm | F5.6 | ss1/200 | iso200
50mmだと狭くなるような場面でも、40mmなら余裕がある。




換算40mm | F5.6 | ss860 | iso160
なんでもない日常。




換算40mm | F5.6 | ss1/560 | iso160
T字路を曲がる時、車の助手席からの一枚。
片手でさっと撮ろうという気にさせてくれる。




換算40mm | F2.8 | ss1/210 | iso6400
こちらも助手席の車窓から。




換算40mm | F2.8 | ss0.5 | iso320
シャッタースピードを0.5秒まで落としても、40mmならあまり気にならない。
こういう時は、ボディー側の手ぶれ補正がありがたい。



換算40mm | F5.0 | ss1 | iso160
シャッタースピードを1秒に設定し、カメラを動かして撮影。
レンズが軽いので、カメラを振るのも楽ですね。



あとがき

XF27mm F2.8 R WR についてレビューしてきました。

私は、「XF35mm F1.4 R」という定番の単焦点レンズをずっと使用してきたので、焦点距離の近いXF27mmはちょっと手が出しづらく、まだ購入していないレンズでした。

しかし、今回使用してみて、XF35mmとのキャラクターの違いを明確に感じることができました。

持ち歩くことを最優先するならば、このレンズほど優れたものは無いと思います。

きっと撮影機会が今よりも増えることでしょう。

折を見て購入しようと思わされるレビュー執筆になりました。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

ご覧いただき、ありがとうございました。







▲FUJIFILM X-S20とあわせて使用してみました。

X-S20の電子シャッターは1/32000の高速シャッターが可能なので、日中ほとんどのシーンでNDフィルターを使用せずに開放で撮影することができます。




FUJIFILM(富士フイルム) Xマウント 定番 & おすすめレンズ紹介 / 随時更新
本記事では、フジフイルムXマウントレンズの中で、私が実際に使ってみておすすめなものを紹介していきます。キットレンズの次に購入する一本を選ぶ際の参考になればと思って書きました。単焦点・ズームレンズ、それぞれ掲載しますので、購入検討の材料になれば嬉しいです。

▲富士フイルムXマウントのおすすめレンズのまとめレビューです。
次の一本を選ぶ際、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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