本記事では2021年3月11日に発売された、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF27mm F2.8 R WR」についてレビューします。
▼前回の記事でご紹介した「XF23mm F2 R WR 」も似たような焦点距離で、比較材料になると思います。
XF23mm F2 R WRは180gですが、パンケーキレンズのXF27mm F2.8 R WRは84g。
半分以下の重さですね。
焦点距離と明るさ、重量のバランスを考えると、本レンズはとても魅力的に思えます。
スペック・作例という流れで紹介しますので、どうぞご覧ください。
▲フィルター径は39mm
XF27mm F2.8 R WR はどんなレンズ?
23mm(換算35mm)、27mm(換算40mm)、35mm(換算52mm)
準広角域〜標準域まで、Xマウントには大きく3つの選択肢があります。
その中でも換算50mmよりも少し広めに写せる40mmという焦点距離を有するのが本レンズ。
スナップ時に、50mmで一歩下がって撮るような場面は時々あると思うのですが、40mmだとそのままでも収まりが良いと感じることがあります。
気楽に使える常用レンズとして、つけっぱなしにするのに最適ですね。
まるでコンデジのように気軽さ
X-S20につけるとこんな感じ。
コンデジみたいなサイズ感ですよね。
グリップと同じくらいの厚みなので、バッグからの出し入れがとってもスムーズです。
ストラップを使用せずに片手で軽快に持ち歩けるところがお気に入り。
主要スペック比較(XF23mm F2 R WR との比較)
XF27mm F2.8 R WR | XF23mm F2 R WR | |
対応マウント | Xマウント | Xマウント |
焦点距離 | 27mm(35mm換算40mm) | 23mm(35mm換算35mm) |
明るさ | F2.8 | F2.0 |
最短撮影距離 | 0.34m | 0.22m |
最大撮影倍率 | 0.1倍 | 0.13倍 |
手ブレ補正 | 無し | 無し |
防塵防滴 | 有り | 有り |
フィルター径 | 39mm | φ43mm |
最大径 | φ62mm | φ60mm |
長さ | 23mm | 60mm |
質量 | 84g | 180g |
XF23mm F2 はとっても軽いけど、
XF27mmはさらに軽いのね。
小型軽量に特化したパンケーキレンズだからね。
その分明るさは少し暗くなってF2.8になってるよ。
気軽にスナップという使い方ぐらいなら
XF27mmの方がいいのかしら?
そうだね、
F2の明るさが必ずしも必要でなければ
迷わずXF27mmでいいかもしれないね。
外観
X-S20につけてみると
XF27mm F2.8 R WR の良いところ
良い点①
街中でさっとピントを合わせる時、このレンズは静かに正確にフォーカスしてくれます。
F1.4クラスになるとリニアモーター機構でない限り、音と振動が気になるものですが、このレンズは明るさをF2にすることでレンズの玉を小さく抑えている。
リニア機構ではないですが、AFは静かで正確。
小気味よく撮影できるので、スナップが進みますね。
良い点② リーズナブルな価格設定
▲現在6万円以下で購入することができます。
▲一方、「XF23mmF2 R LM WR」は7万円弱というところです。
XF27mm F2.8 R WR のもうちょっとなところ
AF時の駆動音が大きめ
昨今のレンズはリニアモーター式を採用するものも多く、比較的フォーカス音が静かなものが多いです。
一方、本レンズはAF時にそれなりの音が出ます。
写真を撮影する分には問題ありませんが、AFを使って音声を使用する動画撮影には不向きだと思います。
作例
静止画作例
あとがき
XF27mm F2.8 R WR についてレビューしてきました。
私は、「XF35mm F1.4 R」という定番の単焦点レンズをずっと使用してきたので、焦点距離の近いXF27mmはちょっと手が出しづらく、まだ購入していないレンズでした。
しかし、今回使用してみて、XF35mmとのキャラクターの違いを明確に感じることができました。
持ち歩くことを最優先するならば、このレンズほど優れたものは無いと思います。
きっと撮影機会が今よりも増えることでしょう。
折を見て購入しようと思わされるレビュー執筆になりました。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
▲FUJIFILM X-S20とあわせて使用してみました。
X-S20の電子シャッターは1/32000の高速シャッターが可能なので、日中ほとんどのシーンでNDフィルターを使用せずに開放で撮影することができます。
▲富士フイルムXマウントのおすすめレンズのまとめレビューです。
次の一本を選ぶ際、参考にしていただけたら嬉しいです。
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