2015年に発売された本レンズ、単焦点レンズを数本持つのに相当すると表現されています。
それほど画質の高いレンズということです。
ズーム域も35mm換算で24mm~84mmと、最も欲しい画角をカバーしてくれています。
特に24mm始まりというのがポイントですね。
この記事では本レンズの魅力について、外観・作例等を通して紹介します。
XF33mm F1.4 R LM WRはどんなレンズ?
ズーム全域で高画質を実現(4000万画素にも対応)
小型化や手ブレ補正などのメリットと言える部分を削ぎ落とすことで圧倒的な高画質を実現した本レンズ。
X-H2やX-T5に搭載されている「Trans CMOS 5 HRセンサー(約4020万画素)」の性能を引き出すことのできる推奨レンズにもなっている。
この高画質をズーム域全域で味わうことができる。
単焦点レンズ群を除けば、Xマウントの最高画質レンズの一つである。
主要スペック
対応マウント | Xマウント |
焦点距離 | 16-55mm(35mm換算24-84mm) |
明るさ | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.3m(広角) |
最大撮影倍率 | 0.16倍(望遠端) |
手ブレ補正 | なし |
フィルター径 | φ77mm |
最大径 | φ83.3mm |
長さ | 106mm |
質量 | 655g |
良い点はF2.8通しってことね。
イマイチなのはやっぱり重量かしら、、。
そうだね、俗に言う大三元レンズだからね。
確かに655gは結構な重量だよね。
でもね、例えばフルサイズの大三元レンズだと
700gくらいになるんだよ。
それを考えると妥当な重量なのかもね。
そっかあ。
APS-Cの小振りのレンズと比較したらいけないわね。
うん。
ズームが必要な場面で、そして画質を追求したい、
そんな時はこのレンズの出番なんだろうね。
美しい風景から結婚式のような場面まで、
大切な一瞬のために使いたいレンズね。
外観
X-T5 につけてみると
XF16-55mm F2.8 LM WR の良いところ
良い点① F2.8通しの明るさ
光量の乏しい場所での撮影時、レンズの明るさがものを言う。
この写真もテレ側換算84mm・F2.8で撮影したもの。
ズーム全域でF2.8を実現しているので、望遠側で撮ることを躊躇する必要は無い。
撮りたい画角を決めて、迷わずシャッターを切れる、これが大三元レンズの強さ。
良い点② 防塵防滴仕様
最高の瞬間は得てして過酷な環境下で訪れる。
街で雨に打たれたり、山では雨に強風が加わることも多々ある。
最高の画質を求めるレンズだからこそ、雨風に負けない仕様となっている必要があると思う。
XF16-55mm F2.8 LM WR の改善して欲しいところ
改善して欲しい点① : 手ブレ補正がない
残念ながら搭載されていない。
色々なものを削ぎ落として「画質」に一点集中したレンズだと感じる。
最近のカメラであれば、ボディー側に手ブレ補正が搭載されているので、致命的なデメリットにはならないと思う。
実際私もX-T5で使用してきたが、実用ではあまり不便を感じることはなかった。
改善して欲しい点② : もう少し軽量コンパクトを望んでしまう
欲張ればキリがないが、やはりもう少し軽くて、もう少し小さければ、とは思ってしまう。
とは言え、一眼レフからミラーレスへ移行した時点で相当の軽量化とサイズダウンが図られているのに、まだ満足できないのか?という世界でもある。
人の欲には際限がない、もう十分コンパクトになったはずなのに。
作例
静止画作例 (すべて撮って出し)
あとがき
FUJIFILM Xマウントレンズ 「XF16-55mm F2.8 LM WR」についてレビューしてきました。
ズームレンズ最高の画質を目指したこのレンズ、単なる優等生ではなくかなり尖った存在だと感じました。
一度使ってみると、単焦点に迫るほどの写りに感心すると思います。
写真(構図)は引き算と言われますが、機材の性能も同じような側面があります。
必要なものをすべて詰め込めば、反対に使いづらいレンズが出来上がってしまいます。
何が必要で、何を犠牲にする、しっかりとしたコンセプトのもとにこのレンズが設計されたのだろうと思わされます。
なかなか簡単に購入できるレンズではありませんが、この記事で少しでも感触が伝われば嬉しいです。
この度もご覧くださりありがとうございました。
▼FUJIFILM(富士フイルム)Xマウントのレンズをまとめました。
購入検討の参考にご覧ください。
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