SONY FE35mmF1.8 レビュー / GMレンズよりもおすすめかも?

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本記事では、SONYフルサイズEマウントレンズ「FE35mmF1.8無印」を紹介します。

2019年発売の本レンズは、2015年発売の「FE 35mm F1.4 ZA」と2021年発売の「FE35mmF1.4GM」の間に発売されたEマウント無印レンズです。

SONYには、この焦点距離付近のレンズが沢山ありますが、その中でもひときわ「小型」のレンズです。

スペックから作例まで、順にお話ししていきます。



▼こちらのレンズです。

▲フィルター径は55mm


▼YouTubeでも紹介しています。




FE35mmF1.8はどんなレンズ?

大きな欠点がない優等生レンズ

探してみても大きな欠点が見当たらない、優等生レンズです。
GM・Gといった称号はついていませんが侮るなかれ。
金属製の高級感とほどほどの価格、解像感など、バランスが取れた銘玉です。


基本スペック(FE35mmF1.4GMとの比較)

SONY純正の35mmと言えば、「FE35mmF1.4GM」と比べてしまいますよね。

主なスペックを表で比較してみましょう。

FE35mmF1.8FE35mmF1.4GM
焦点距離35mm 〃
F値F1.8F1.4
最短撮影距離0.22m(AF時)0.27m(AF時)
最大撮影倍率0.24倍(AF時)0.23倍(AF時)
手ブレ補正無し無し
フィルター径φ55mmφ67mm
最大径φ65.6mmφ76mm
長さ73mm96mm
質量280g524g


あれ?
色々GMレンズより使いやすいそうね。
最短撮影距離とか。

実はそうなんだよ。
最短撮影距離、最大撮影倍率は
GMレンズよりも良い数値なんだよね。

そうなのね。
高いレンズがすべて上回っているのかと思ってたわ。
最初は無印35mmから始めても良さそうね。

うん。それもいいと思うよ。
GMレンズの描写は美しいけど、結構大きいからね、、。
その点このレンズは小さくて気軽に持てるよね。



外観

すっきり直線的な形

フィルター径は55mm

手に持ってみると小ささが良くわかる

レンズフードは花形でコンパクト


α7Ⅳにつけてみると


FE35mmF1.8の良いところ

小型軽量280g

35mmは風景、スナップからポートレートまで出番の多い焦点距離。
持ち歩く頻度も高いので、大きさと重さは重要ですね。

静かなAF・フォーカスブリージングも少ない

特に動画撮影時に気になることですが、その点このレンズは大丈夫です。

・静かなオートフォーカス

・フォーカスブリージングがとても小さい


どちらも大事ですよね。

「フォーカスブリージング」というのは、ピント位置が変わると被写体の撮像が大きくなったり小さくなってしまう、やっかいなものですよね。

実は「FE35mmF1.4GM」、このフォーカスブリージングが大きいんです。

私も実際、35mmGMレンズを使っている時に悩まされました、、。

そしてその後、この無印35mmの方がブリージングが圧倒的に小さいというのを知って、乗り換えへの思いが強くなったものです。


AF/MF切り替えスイッチ・サイドボタンがある

細かいところですが、これはありがたい機能。

私はサイドボタンはあまり使わないのですが、AF・MFの切り替えスイッチは重宝します

ファインダーを覗きながらAFをMFに切り替えたい時、手探りで簡単に操作でき便利です。


FE35mmF1.8のイマイチなところ

周辺減光が気になるかも

開放付近で使用した時、周辺減光が多少気になるかもしれません。

とは言え、カメラの自動補正やLightroomの補正機能でリカバーできるので、そこまで気にしなくてもいいかもしれませんね。

開放時、四隅の解像感

これは強いて挙げるとですが、同じく開放付近で撮影すると四隅の解像感はちょっと物足りない感じかもしれません。

高画素でパキッと描写したい場合は、ある程度絞って撮影する必要がありますね。

まあ、これはどんなレンズにも大なり小なり当てはまることですが、、。

場面ごとにうまくつかいこなしましょう。

静止画作例

スナップ、接写、夜間

開放F1.4


F5.6



F4



開放F1.8



F8




F8




その他の特徴

フォーカスブリージングが小さい

35mmGMに比べると、フォーカスブリージングが小さくて扱いやすい印象です。

動画を撮る人にとっては嬉しい長所ですね。

手ブレ補正がよく効く

一般的にSONY純正レンズは「手ぶれ補正アクティブ」の効きが良いです。

このレンズも雪道で歩いて試してみたところ、かなりの効果を実感できました。

手持ちでも十分安定した撮影ができると思います。


おわりに

今回は「FE35mm F1.8」について紹介してきました。

私はちょっと遠回りしてGM35mm→無印35mmと渡り歩いてきたのですが、この記事をご覧になったからには最初から無印35mmにしてみては?とオススメしたいです。

もちろんGMにはGMの良さがあります。
解像度やフォーカスリングのトルク感は素晴らしいものがありました。
MF撮影はとってもやりやすかったです。

しかし、サイズ感・価格・性能、総合的に考えるとやっぱり無印35mmの方がオススメかなと思います。

是非一度レンタルで両方試してみて、違いを感じてもらえたらと思います。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

ご覧くださり、ありがとうございました。




SONY SEL35F14GM レビュー / 動画にも静止画にも最適な大口径単焦点レンズ
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▲FE35mmF1.4GMのレビュー記事はこちら。

 

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