FUJIFILM XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR レビュー / Xマウント標準ズームの決定版!

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本記事では、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR」を紹介します。

2024年発売の本レンズは、2012年発売の「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」以来の、純正標準ズームレンズです。

この記事では「XF16-50mm F2.8-4.8」の紹介とあわせて、「XF18-55mm」「XC15-45mm」とのスペック比較も掲載します。

Xマウントの標準ズームレンズをどれにするか、選択の材料にご覧ください。

それでは順にお話ししていきます。



▼こちらのレンズです。

▲フィルター径は58mm


▼YouTubeでも紹介しています。




XF16-50mm F2.8-4.8 はどんなレンズ?

高画素に対応した「新基準」の標準ズーム

先代の「XF18-55mm」から進化した光学性能、35mm換算で24mm始まりという守備範囲の広さ、そして軽量コンパクトなサイズ。

Xマウント標準ズームレンズの新基準と呼べる特徴を備えています。

X-T5のキットレンズとしても販売されており、4,000万画素センサーにも対応。

これからのスタンダードレンズとして発表されたレンズです。



基本スペック(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS / XC15-45mmF3.5-5.6 との比較)

本レンズの基本スペックとともに、純正類似レンズの数値もあわせてご覧ください。

並べて比較してみると、このレンズの特徴をつかみやすいと思います。


XF16-50mm F2.8-4.8XF18-55mmF2.8-4XC15-45mmF3.5-5.6
焦点距離(35換算)24-76mm27-83mm23-69mm
F値F2.8-4.8F2.8-4F3.5-5.6
最短撮影距離0.24m(全域)0.3m(広角端)0.13m(広角端)
最大撮影倍率0.3倍0.15倍0.24倍
手ブレ補正無しありあり
フィルター径φ58mmφ58mmφ52mm
最大径φ65mmφ65mmφ62.6mm
長さ71.4mm70.4mm44.2mm
質量240g310g135g
実売価格99,000円90,000円前後42,190円


並べてみると違いがわかりやすいわね。
広い画角が欲しいならXF16-50かXC15-45ね。
安さだとXC15-45mm一択ね。

そうだね、やっぱり16mm始まりはありがたいね。
手ブレ補正が省略されたから、カメラ側の補正機能の有無は
チェックしておきたいね。
あと、最大撮影倍率(望遠端)が0.3倍というのも要チェックだね。
換算0.45倍ということになるから、これはほぼハーフマクロだよ。

なるほど、マクロ的な使い方もできるのね。
守備範囲が広いレンズね〜。
重さもそれぞれ違っているわね。
それにしてもXCレンズの軽さが際立つわ。

そうそう、135gってすごいよね。
XF18-55の310gは、それなりの重量だったなあ。
240gなら、僕的にはぎりぎり許容範囲かな。




外観

無駄のないデザインが好印象

フィルター径は58mm

持ってみると軽さが良くわかる

レンズフードは花形


X-S20につけてみる


XF16-50mm F2.8-4.8の良いところ

小型軽量240g

カメラにつけたままにしておくことが多い「標準ズームレンズ」だからこそ、小型軽量にはこだわりたいですよね。

XF18-55mmをずっと使ってきた私としては、質量が310g→240gという大幅な軽量化は大きなインパクトです。

実際持ち比べてみると全く別物だと思わされます。

XC15-45mmと比べると逆に105g重いですが、性能を考えると無理のないことかと思えますね。

とにかく、よくこれだけ軽量コンパクトにまとめられたものだと感心させられます。


インナーズームの採用

そしてもう一つ嬉しい進化がこの「インナーズーム」。

ズームしてもレンズが繰り出さないので、前後バランスが崩れない。

三脚撮影、またはジンバルでの動画撮影の際に特に恩恵を感じるものです。

普通に街中でスナップをする時も、ズームで長さが変わることがないので周囲に対する威圧感も少なくて済みますね。



4000万画素に対応した描写性能

しだいに高画素化の流れになってきているデジタルカメラ市場。

FUJIFILMも4,000万画素のセンサーが主流になってきていますよね。

精細な描写を支えるレンズとして、このレンズはX-T5のキットレンズにも採用されています。

私は現在2,600万画素のX-S20を使用していますが、今後の高画素化も睨むと、このレンズに切り替える意味合いも大きいと考えます。


XF16-50mm F2.8-4.8の気になるところ

ズームリングが少し軽過ぎるかも、、

これは好みの問題でもありますが、ズームリングのトルク感が少し軽いように感じます。

ちょっと触れると動いてしまうので、ぴったり◯◯mmで固定という感じには扱えないかと。

その点、XF18-55mmは金属製ということもあり重厚な作りで、しっかりとした重さの操作感でした。

ここは質量(材質)との兼ね合いでやむを得ないところかもしれません。


価格の割に質感は、、

これは先代のXF18-55mmと比較して感じることですが、あまり高級感のある質感とは言えないかもしれません。

XF18-55mmはしっかりとした金属製で、ちょっと高級感を感じる作りでした。

まあ、その分重く作られていたわけですけど、、。


▼こちらがXF18-55mm

このXF18-55mmに比べると、XF16-50mmは多少ライトな作りになっているので、レンズに高級感(所有欲)を求める方にとってはちょっと物足りなく感じるかもしれませんね。

と言っても、XC15-45mmと比べればとてもしっかりとした作りなので、実用的なレンズとして考えれば及第点かと思います。


静止画作例

34mm(51mm)/F5.6
四隅の光量は問題ない。


40mm(60mm)/F5.6
標準よりも少し望遠側で切り取る。



34mm(51mm)/F5.6
橋の上から遠景を。
意識しなくても50mm前後を使っていることが多い。



16mm(24mm)/F5.6
広角端での一枚。
主題とともに周囲の状況を広く取り込める。



50mm(75mm)/F4.8
望遠端で主題にフォーカス。
ズームがスムーズなのでとっさの場面に対応できる。




16mm(24mm)/F5.6
陰影のワンシーンを広く切り取る。





50mm(76mm)/F4.8
望遠端で少し圧縮し、新幹線の大きさを強調。




23mm(35mm)/F3.3
それなりに明るいレンズなので、しっかり構えれば夜景もしっかり撮れる。




おわりに

今回は「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」についてお話ししてきました。

先代レンズよりも2mm広い16mmとなり、課題だった広角側の広さが解消されました。

また、重量的にも扱いやすくなっています。


手ブレ補正が無かったり、F値がズームによって変動したりと、気になる点もありますが、それらを補っても余るくらい汎用性の高いレンズに仕上がっていると思います。

特に私のように旅行やストリートでカメラを頻繁に使用する人にとっては、最良の選択かもしれません。


単焦点にはもちろん単焦点の良さがありますが、標準ズームレンズの守備範囲の広さには勝てない場面も多いことでしょう。

これ一本で旅に出よう、そんな気にさせてくれるレンズだと思います。


この記事がレンズ選びの参考になれば幸いです。

ご覧くださり、ありがとうございました。






 

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