FUJIFILM XF16-80mm F4 R OIS WR レビュー / 頼りになる高倍率ズーム!

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本記事では、FUJIFILM Xマウントレンズ「XF16-80mm F4 R OIS WR」を紹介します。

2019年9月発売の本レンズはF4通しの高倍率ズームで、Xマウントレンズの中では「XF18-135mmF3.5-5.6R LM OIS WR」に次いでカバー率の高いレンズです。

XF18-135mmに比べると軽量であり、解像感にも定評があることから一定の人気を誇っています。

Xマウントのズームレンズを選ぶ際の参考にご覧ください。

それでは順にお話ししていきます。



▼こちらのレンズです。



▼フィルター径は72mm




XF16-80mm F4 R OIS WR はどんなレンズ?

F4通しの万能ズーム

換算24mm始まり、望遠端は122mmと広範囲なので風景撮影に最適。

F4通しということもあり、中望遠域が良く使われるポートレート撮影にもマッチします。

このレンズ一本で様々な撮影に挑める「万能ズーム」です。



基本スペック

基本スペックは下表のとおり。

焦点距離(35換算)16-80mm(24-122mm)
F値F4
最短撮影距離0.35m
最大撮影倍率0.25倍
手ブレ補正あり(6段)
フィルター径φ72mm
最大径φ78.3mm
長さ88.9mm
質量440g
実売価格約111,000円


5倍ズームだから何でも撮れる感じね。
頼もしいわ。
でもちょっと重そうね。

確かに。
XFレンズにしては重くて大きいかな。
これ一本で全部済ませる、という意気込みがいるかも。

でも画質は良好って評判よね?
やっぱり風景用がメインになるのかな〜。

そうだね、
F4でもしっかりと写る印象だよ。
風景写真にはもってこいだね。




外観

先端部分が少し広くなっている

ズームの繰り出し


フィルター径は72mm

ちょっとずっしりくるかな

レンズフードは花形

X-S20につけると、ちょっと大きめ


XF16-80mm F4 R OIS WR の良いところ

開放から安定した画質

F4通しと決して明るいとは言えないレンズですが、ちょっと光が足りないかなとうシーンで積極的に開放で使用しても、解像の甘さを感じにくいです。

風景撮影と決めていても、急に野鳥や小動物の撮影になったりすることってありますよね。

私は良くあります。

素早く動く被写体にズーミングする時、シャッタースピードは落としたくないものです。

画質面で心配なく全域でF4を使用できるのは心強いことですね。




強力な手ぶれ補正

手ぶれ補正の性能は「6段分」。

XFマウントの中で最も高性能であり、ズーム時でもシャッタースピードをかせぎやすいです。

反面、その性能に甘えていると手ブレはなくても、気付かないうちに「被写体ブレ」の写真が増えてしまう要因にもなります。

手ぶれ補正に頼るのもほどほどにしておくのが吉ですね。

一方、動画撮影の際、手ぶれ補正機能は心強い味方となってくれます。

手持ち撮影でも十分安定した画が撮れるので、これ一本で多くの撮影シーンをカバーできるでしょう。


XF16-80mm F4 R OIS WR の気になるところ

Xマウントレンズにしては大きく重い

小型軽量が売りでもあるXマウントレンズ。

このレンズはその中では大きくて重い部類に入ります。

各種レビュー記事では、XF18-135mmの490gに比べると50gも軽くなったという記載もありますが、APS-Cのレンズで440gと言うと結構な重さです。

私のカメラX-S20の質量が491gなので、それに近い重量ということになります。

常用レンズとして考えると、もう少し小さくて軽いものが適していると思ってしまいますね。




絞りリングがちょっと固い

個人的な感覚にはなりますが、絞りリングが固く感じます。

結構力を入れて回さないとなので、F4からF11へ回す時なんかはちょっと力がいります。

不意な絞り値の変動を防ぐため & 高級感ということだと思うけど、もうちょっと軽くてもいいかなと思いました。



静止画作例

55mm(82mm)/F4
まずは開放、中望遠域にて。
ピント位置は中央付近。


56mm(84mm)/F4
こちらも開放F4にて。
少し周辺解像の甘さを感じるか。



16mm(24mm)/F5.6
あえて強烈な逆光にて。
嫌なゴーストは出にくい印象。



45mm(68mm)/F5.6
青い空と細かな被写体の描写。
F5.6だと周辺減光は気にならないレベル。



36mm(54mm)/F5.6
F5.6で蕾にフォーカス。
繊細な写り。




16mm(24mm)/F11
絞って広く撮影。
こういう被写体だと歪みはあまり気にならない。





16mm(24mm)/F16
こちらも結構絞って、広角端で撮影。
このような構図だと当然端の歪みが目立つ。
足跡についてはパースが効いて良い効果が出るが、建物の歪みは注意したいところ。
何をどう見せたいかがポイントになる。




45mm(68mm)/F4
再び開放F4にて。
室内撮影ではF4の限界を感じるのも事実。
SS1/50
iso6400
フラッシュの併用がベターですよね。




おわりに

今回は「XF16-80mm F4 R OIS WR」についてお話ししてきました。

発売から少し時間が経っているので目新しさを感じないレンズですが、Xマウントの高倍率ズームとしてはほぼ一択という位置付けです。

得に風景撮影では広角端16mm始まりというのは大きなメリットです。

XF18-135mmの望遠の強さよりも、むしろXF16-80mmの広角2mm分のメリットは大きいです。

広角側の影響の大きさを例えて、「血の1mm」という表現があるくらいです。

グリップのしっかりとしたカメラと合わせて使用すると、さらに使い勝手が良くなるでしょう。

▲X-H2などには最適でしょう。


この記事がXマウントのズームレンズ選びの助けになれば幸いです。

ご覧くださり、ありがとうございました。






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