FUJIFILM X-S10 / 「モノクロ」と「ACROS」を比較してみる / photolog vol.47

ストリートスナップ
ストリートスナップphotolog/フォトログ
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こんにちは、smallworks(smallworks10)にお越し下さりありがとうございます。
今回はフィルムシミュレーション作例の続きです。
白黒というところで、一見違いが分かりづらい「モノクロ」と「ACROS」。
両者の違いを作例を通して見ていきたいと思います。
参考になりましたら嬉しいです。

 

フィルムシミュレーション12種類

▼X-S10 フィルムシミュレーション12種のまとめ記事はこちら

FUJIFILM(フジフイルム)X-S10 フィルムシミュレーション全12種を使ってみた
本記事では、FUJIFILM X-S10に搭載されている12種類のフィルムシミュレーションを紹介します。数ヶ月かけて様々な場所で撮り歩いた作例です。それぞれのフィルムシミュレーションがどんなシーンにマッチするか、眺めながら想像してもらえたら嬉しいです。


X-S10のダイヤルを回すと、以下の順でフィルムシミュレーションが切り替わります。
今回は11番目の「モノクロ」と、10番目「ACROS」の比較です。
 

1 PROVIA / スタンダード
プロ用のリバーサルフィルムのスタンダードタイプ「フジクローム・プロビア」がベース。
多くの方が心地よく感じる色再現を追求し、風景から人物まで、あらゆる被写体に対応するオールマイティなフィルムシミュレーション。

2 Velvia/ビビッド
特徴(FUJI抜粋):プロ用超高彩度リバーサルフィルム「フジクローム・ベルビア」がベース。スタンダードな「プロビア」に対し、風景写真家が期待する鮮やかでメリハリのあるイメージカラーが特徴。

3 ASTIA/ソフト
ファッション・ポートレート撮影での使用を想定して設計されたリバーサルフィルム「フジクローム・アスティア」がベース。
ソフトで忠実な肌再現と鮮やかな青空や緑の両立を目指しており、扱いやすいフィルムシミュレーション。

4 クラシッククローム
全体的に彩度は抑え気味、階調は硬め。青空にはマゼンタを加えずに他のフィルムシミュレーションとは異なる仕上がり。また、緑や赤など他の色も彩度と色相をコントロールし、全体として独特な色合いに仕上げている。
ノスタルジックな雰囲気が漂うようです。

5 PRO Neg. Hi
プロ用ネガフィルム「PRO160NH」がベース。
PRO Neg.Stdよりも諧調がやや硬く、屋外など凝ったライティングが出来ないシチュエーションでのポートレート撮影に適している。
フラットなライティング下でも適度な陰影が得られる。

6 PRO Neg. Std
プロ用ネガフィルム「PRO160NS」がベース。
諧調と肌色の柔らかさが特徴で、作りこまれたライティングでのポートレート撮影に適しています。
また、ニュートラルな諧調により、撮影後に画像加工を行う際にも最適なフィルムシミュレーション。

7 クラシックネガ
ネガフィルム「SUPERIA」をベースとしている。
メリハリのある諧調と、彩度を抑えつつも明部と暗部の色味を変えることで深みを増した色。ハイコントラストで立体的な表現が得られる。

8 ETERNA / シネマ
映画用フィルム「ETERNA」がベース。
特定の色が主張しすぎないように彩度はおさえめ、急な白飛びや黒つぶれを防ぐハイエストとディープシャドウの非常に柔らかい諧調により、 “シネマ・ルック “を実現している。

9 ETERNA ブリーチバイパス
動画用フィルムシミュレーションETERNAに、多くの映像作家に支持されている “銀残し “のフィルム現像効果を適用。
高コントラストでありつつも彩度は低く仕上げられた画は重厚感があり、ドラマチックな映像の撮影に適している。

10 ACROS
 “世界最高の粒状性 ” と称賛されたモノクロフィルム「ACROS」がベース。
豊かなシャドウディテール、高精細なシャープネスに加え、高感度では粒状性が増し、モノクロフィルムのような質感が得られる。

11 モノクロ
モノクロ写真のモードです。通常のモノクロに加えて、コントラストを高める「イエロー(Ye)フィルター」「レッド(R)フィルター」、緑色を明るく・赤色を濃く表現する「グリーン(G)フィルター」を使ったように表現意図に合わせた画質調整が可能。

12 セピア
時間が経ち色あせた写真を再現したモード。レトロ感やノスタルジックな雰囲気を演出したい場合に適している。

 

snapshot / 比較画像

モノクロ
ACROS

一見わかりにくいが、ACROSの方がシャープな印象
文字や中央のマンホール辺りに違いが現れている



モノクロ
ACROS

やはりACROSの方がくっきりとしている
シャドウ部の色も濃い



モノクロ
ACROS

白文字に注目すると、ACROSの方がより白く再現されている
コントラストの高さを感じる



モノクロ
ACROS



モノクロ
ACROS

ACROSは暗部が締まって見える
明るい部分はより質感がくっきり


モノクロ
ACROS




モノクロ
ACROS




モノクロ
ACROS




モノクロ
ACROS




モノクロ
ACROS

 


location / ロケーション

▲いつもの万代シティで撮影。

 

 

camera & lens / カメラとレンズ

▲FUJIFILM X-S10 スナップの相棒です。

 

▲標準ズームレンズ XF18-55mmF2.8-4 R OIS
小型軽量のX-S10ボディと相性の良い、小さな躯体が使いやすい。

 

▲ピークデザインの脱着可能ストラップ。
小型カメラと相性がとても良いです。
長さ調整が楽なので、たすき掛け、首下げ、自由自在です。

 

 

afterword / あとがき

似て非なる「モノクロ」と「ACROS」。
とは言え、素人目にはなかなか分かりづらいものですね。
比較してみると違いが見て取れたので一つ勉強になりました。

▼ACROSについてはFUJIFILMのサイトに記載がありますので、よろしければ。

新フィルムシミュレーション "ACROS" | X Stories | FUJIFILM X Series & GFX - Japan
F-Simulationが登場してから10年以上が経っている。初めて搭載されたのは2003年、実にFinePix F700よりその歴史は始まっている。そのときより、モノクロームは”B&W”という呼称でF-Simulationの一角を担ってき



さて、フィルムシミュレーションのお試しも残すところ「セピア」のみです。
近いうちにアップ予定です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

▼12種類のフィルムシュミレーション作例です。

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