FUJIFILM フジノン GF32-64mmF4 R LM WR レビュー / GFX100S2で本命ズームレンズを使ってみた

カメラとレンズ
カメラとレンズreview/レヴュー
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク


本記事では、FUJIFILM Gマウント用の望遠ズームレンズ「GF32-64mmF4 R LM WR」について紹介します。

本レンズは35mm換算25-51mmという、準広角〜標準までと日常で最も使用頻度が高いと思われる焦点距離をカバーしたレンズです。

2017年2月28日発売で、古くよりGマウントの主力を担ってきたレンズです。

2021年11月30日に「GF35-70mmf4.5-5.6 WR」が発売され、同じような焦点距離をカバーする選択肢が増えましたが、レンズとしての性格は似て非なるものと言えるでしょう。

妥協のない写りを求める「GF32-64」、手に取りやすさを重視した「GF35-70」、この記事がどちらを選択するかの参考になれば幸いです。

それでは、外観・作例等を通して紹介していきます。


 
▼こちらが本記事の製品「GF32-64mmF4 R LM WR」


▼こちらは、より安価で軽量な「GF35-70mmf4.5-5.6 WR」





GF32-64mmF4 R LM WR はどんなレンズ?

28・35・50mm単焦点を包含するズームレンズと言われる

ズームレンズを語る人が時折口にする言葉。

「数本の単焦点レンズを一本のズームレンズで」

正しいようで間違っているようでもある言葉ですよね。

その真意は、それほどどの焦点距離でも質の高い写りを実現しているということなのですが、本レンズでは特にその言葉を聞くことが多いです。

半信半疑の私も、実際に撮影してみて感じるところがありました。

正直なところ「GF55mmF1.7R WR」 の写りと見比べれば、やはり多少見劣りするところはありますが、及第点には十分達しているのではないでしょうか。




主要スペック

対応マウントFUJIFILM Gマウント
焦点距離32-64mm(35mm換算 25-51mm)
明るさF4
最短撮影距離0.5m(T)~ 0.6m(W)
最大撮影倍率0.12倍
手ブレ補正なし
防塵防滴
フィルター径φ77mm
最大径φ92.6mm
長さ116mm
質量875g

F4の2倍ズームで875g、カタログ値だけ見ると

あんまり特徴を感じられない気がするわ。
最短撮影距離も0.5mなのね。

確かにこういう位置付けのレンズは、

数値化された指標では一概に計れないものだからね。
軽量ズームレンズに実現できない描写を求めるか、
より快適性に重きを置くか、難しいところだよね。

中判センサーのポテンシャルを十分に活かしたいと

考えれば、重くても選択肢にはあがりそうね。
価格も込みで考えると、安価な「GF35-70」と

どちらにするか本当に迷うところだわ。

せっかくGFXで使用するんだから、という言葉で
割り切ってしまいそうなところだけど、実際悩むよね。
できることなら両方試してから選びたいところだよ。


▲フィルター径は77mm

 

外観

絞りリング・ズームリングともに大きく操作しやすい
トルク感も悪くない




フィルター径は77mm





手の大きさと比較
ちょっとずしりとくる重量




GFX100SⅡ につけてみると

GFXにつけてみたところ




中央部分がすこし膨らんだような形状




真上より




作例

静止画作例

換算25mm | F11 | ss1/110 | iso80
広角端で絞って撮影
画面いっぱいのひまわりにフォーカスを合わせたかったが、さすが中判センサー
F11でも奥へ行くと結構ボケてしまっている




換算25mm | F4 | ss1/950 | iso80
同じく広角端で、今度は背景をぼかす意図でF4で撮影
換算21mmでも大きなボケ感




換算51mm | F8 | ss1/240 | iso80
試しにF8まで絞って道路向かいのポールを撮影
F8でもポールが浮き立つ感じに




換算51mm | F1 | ss1/160 | iso80
広角だと余計な情報が入りすぎる場面、
望遠端の51mmで程よく画面を整理




換算25mm | F18 | ss1/00 | iso400
ぐっと絞ってピント範囲を広げて撮影
白鳥にかなり近づいて、広角らしい歪みを利用してみた




換算36mm | F22 | ss1/100 | iso2000
思い切り絞って撮影
ズームレンズなら構図も思い通りですね





あとがき

FUJIFILM Gマウント用の標準ズームレンズ「GF32-64mmF4 R LM WR」についてレビューしてきました。

長期レビューではないので作例枚数は少ないですが、画角や写りのイメージ作りにしてもらえたらと思います。

標準ズームレンズはそのカメラと最も長い時間付き合う相棒です。

できれば妥協することなく、一度レンタル等で試してから購入するくらい慎重であっても良いでしょう。

この記事がGマウントズームレンズ検討の参考になれば幸いです。

ご覧くださりありがとうございました。



▼「GF32-64mmF4 R LM WR」


▼こちらは、より安価で軽量な「GF35-70mmf4.5-5.6 WR」



▼こちらは2024年6月28日発売の「GFX100SⅡ」のレビューです。

FUJIFILM GFX100SⅡ レビュー / 1億画素で味わう上質な撮影体験 / 前モデルからの進化点は?
本記事では2024年6月に発売された「FUJIFILM GFX100XⅡ」についてレビューします。1億画素を有するラージフォーマットセンサーと最新の映像エンジンを積んで進化したGFX。先代のGFX100Sと比べて格段に進化した本機種について、外観から作例まで順にご覧ください。



スポンサーリンク

コメント