Xシリーズの定番キットレンズとなっている本レンズ。
実際には、「キットレンズ」という枠組みには収まらない「高性能レンズ」です。
明るくて、軽量コンパクト、そしてデザイン性にも優れた、最初の一本にふさわしいこのレンズを紹介していきます。
XF18-55mmはどんなレンズ?
使いやすい標準ズームレンズ
XF18-55mmはFUJIFILM(富士フイルム)のXマウント用に設計された、標準ズームレンズです。
XシリーズはAPS-Cセンサーサイズのシリーズです。
焦点距離をフルサイズ換算する場合は、1.5を掛けて算出します。
本レンズの焦点距離は18-55mmなので、1.5を掛けた、27-82.5mmが換算焦点距離となります。
27-83mmという最も仕様頻度の高い焦点距離をカバーした、使いやすいレンズです。
キットレンズなのに、キットレンズ以上の実力
カメラボディとセットで販売されている「キットレンズ」。
一般的に、キットレンズはコストを優先して作られた「お手軽なレンズ」が多いのですが、このレンズはちょっと違います。
レンズの明るさ、軽さ、手ぶれ補正の強さなど、従来のキットレンズの一段上の実力を備えています。
次のスペック以降で詳しく見ていきましょう。
主要スペック
対応マウント | Xマウント |
焦点距離 | 18-55mm(35mm換算27-83) |
明るさ | F2.8-4 |
最短撮影距離 | 0.3m |
手ブレ補正 | 4段分 |
フィルター径 | φ58mm |
最大径 | φ65mm |
長さ | 88.9mm(広角端) |
質量 | 310g |
普通のキットレンズとどこが違うのかな?
そんなに良いものなの?
そうだね、まずF2.8-4という明るさだね。
他メーカーのキットレンズを見ると、F3.5~5.6という性能の
ものが多いんだ。
レンズ自体の高級感も、他のキットレンズとは別物だよ。
所有する喜びもありそうだね。
そっか。
やっぱりレンズは明るさが大事なのね、、。
そして、確かに私が見ても、ちょっと高級感を感じるかもしれない。
明るさと小ささを両立していて、なおかつデザインも良い。
これがキットレンズとして販売されていることが驚きだよ。
まあ、僕は別売りで買ったんだけどね。
外観
X-S10につけてみると
XF18-55mmの良いところ
良い点① 明るいレンズF2.8~4.0なのに小型軽量
広角側ではF2.8、望遠端の83mmでもF4.0を実現しています。
このような明るいレンズは、一般的に大きくなってしまいがちなのですが、このレンズは上手に小さくまとまっています。
昼間でも暗所でも、携帯しやすい小さな一本で用事が足ります。
良い点② 強力な手ブレ補正4段分
しっかりとした手ブレ補正機能を搭載しているので、夜景などのシャッタースピードを遅くしたいシーンに強いです。
私はX-S10を使用しているので、ボディー側の手ブレ補正と合わせて、より強い補正効果を実感しています。
特に動画撮影時に重宝しています。
XF18-55mmの改善して欲しいところ
改善して欲しい点① 最短撮影距離がちょっと長い、、
最短撮影距離が長いと、被写体をクローズアップして撮りにくくなります。
本レンズの最短撮影距離は30cm。
少し心もとない数字です。
テーブルフォトで仕様する際は、あと5cmでもいいので短くしてもらえたらありがたいですね。
改善して欲しい点② 絞りリングは無段階で、F値の記載なし
このレンズの絞りリングは、ずっと回り続けるタイプです。
F値の記載もありませんので、液晶等で情報を見ないとF値の調整ができません。
しかし、私は元々F値の確認はファインダーやディスプレイ内の情報で確認しているので、あまり支障はありません。
こだわる人にとってのデメリットに過ぎませんね、、。
作例
静止画作例 (すべて撮って出し)
動画作例
あとがき
XF18-55mmについてレビューしてきました。
いかがでしたでしょうか。
色々とセールスポイントのあるこのレンズですが、私は「小型軽量」を優先してこのレンズにたどり着きました。
どんなに素晴らしいレンズでも、持ち歩かなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
こういった軽量のレンズを装着して、どこへでも気軽にカメラを持っていける環境を整えておきたいという思いを持っています。
新品でも5万円程度で手に入ります。
是非手にとってみて、使いやすさを実感していただきたいと思います。
このレビューが少しでも参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
▼FUJIFILM(富士フイルム)Xマウントのレンズをまとめました。
購入検討の参考にご覧ください。
▼こちらはX-S10のレビューです。よろしければご覧ください。
コメント