本記事では、令和7年秋の新製品「タムロン25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」と「シグマCONTEMPORARY20-200mm F3.5-6.3 DG」を比べてみたいと思います。
一般的に「便利ズーム」と呼ばれるこれらのレンズですが、以前は下記のレンズが本命でしたよね。
▼タムロン28-200mm F2.8-5.6
私も数年に渡って使用してきた定番レンズ。
最近はG2の登場を心待ちにしていました。
そんな折、R7秋にタムロン・シグマから便利ズームが発売されるということで、どちらかのレンズに更新しようと考えました。
▲YouTubeでもお話ししています。
では、まずはスペックの比較から。
スペック


基本スペック
注目すべき点を太字にしています。
| タムロン28-200mm(旧型) | タムロン25-200mm (新型) | シグマ20-200mm (新型) | |
| レンズ構成 | 14群18枚 | 14群18枚 | 14群18枚 |
| 最短撮影距離 | 0.19m(WIDE)/ 0.8m(TELE) | 0.16m (WIDE) / 0.8m (TELE) | 16.5cm (焦点距離28mm時) 25cm(W) – 65cm(T) |
| 最大撮影倍率 | 1:3.1 (WIDE) / 1:3.8 (TELE) | 1:1.9 (WIDE) / 1:3.9 (TELE) | 1:2(焦点距離28-85mm時) |
| AF駆動方式 | ステッピングモーター | リニアモーター | リニアモーター |
| フィルター径 | φ67mm | φ67mm | φ72mm |
| 最大径 | φ74mm | φ76.2mm | φ77.2mm |
| 長さ | 117mm | 121.5mm | 117.5mm |
| 質量 | 575g | 575g | 540g |
| 価格 | 77,000円程度 | 115,800円(実売価格) | 128,700円(実売価格) |
焦点距離毎のF値(明るさ)
| タムロン28-200mm(旧型) | タムロン25-200mm(新型) | シグマ20-200mm(新型) | |
| 20mm | F3.5 | ||
| 21mm | F4.0 | ||
| 25mm | F2.8 | ||
| 28mm | F2.8 | F4.5 | |
| 31mm | F3.2 | ||
| 35mm | F3.5 | ||
| 38mm | F5.0 | ||
| 41mm | F4.0 | ||
| 44mm | F3.5 | ||
| 50mm | F5.6 | ||
| 53mm | F4.5 | ||
| 54mm | F4.0 | ||
| 73mm | F5.0 | ||
| 78mm | F4.5 | ||
| 82mm | F6.3 | ||
| 96mm | F5.6 | ||
| 114mm | F5.0 | ||
| 147mm | F5.6 | ||
| 200m |
タムロン25-200mmの特徴 2点

F2.8のまま広角25mmを実現
タムロンの前モデル28-200mmの大きな弱点だった広角側の広さ。
モデルチェンジを経て、しっかりと改善してきました。
一般的には24mm始まりというのが馴染みのある数値ですが、25mmとしたのは、おそらく明るさ・解像性能・サイズなど、様々な要素との兼ね合いなのでしょう。
実際、25mmまで広くなったことで、風景メインの旅行撮影であればこの一本で用事が足りるのでは?と思えます。
75mmでF4という明るさ
タムロンの高倍率ズームは明るさ的に頑張ってくれる印象があります。
前モデル28-200mmでは75mmでもF4.0で撮れるという強みがありましたよね。
新モデルでは少し暗くなってしまいましたが、80mm付近でF5.0をキープしてくれています。
人物撮影、室内での撮影を想定しても扱いやすいレンズだと思います。
シグマ20-200mmの特徴 2点

広角20mm始まり
それにしても20mm始まりとはインパクトの大きな特徴ですよね。
一般的に20mm以下の焦点距離を「超広角」と言ったりしますが、高倍率ズームに超広角を備えてくるとは思いませんでした。
実際24mm始まりのズームレンズと比べて、より印象的な画を狙えるようになりそうです。
レンズ交換をためらうような場面でも、そのまま超広角での撮影に望めるのは大きなメリットかと。
iPhoneに任せていた画角も一眼で写せる場面が増えそうです。
28-85mmでのハーフマクロ撮影
こちらも尖った特徴です。
ハーフマクロ撮影ができるレンズは結構ありますが、28-85mmという広い範囲で大きく写せるというのは凄いことです。
今回比較するタムロン25-200mmでも、ハーフマクロ撮影が可能なのは広角端の28mmに限定されてしまいます。
私の選択と理由

理由の一つ目は、広角28mmよりも広い画角が欲しかったこと。
これは趣味の風景撮影でも仕事の撮影でも、どちらの場合でも当てはまるのですが、
28mmだとちょっと狭い!と思うことが結構あります。
欲を言えば24mm〜となるんですが、広角側だと3mmの違いでも大きいと思います。
レンズ交換の時間がない場面でのこの3mm。
25mm始まりは魅力的だと考えました。
理由の二つ目はレンズの明るさ。
これはタムロンの新型にするか、シグマの新型にするかという選択の基準になるところです。
私は仕事上では、暗い環境での撮影が比較的多い方です。
最近のミラーレス一眼は高感度撮影に強くなっていますが、それでも暗いレンズだとノイズとの戦いとなってしまいます。
やはりできるだけ明るいF値で撮ることが重要になってきます。
シグマの新型が82mmでもうF6.3まで暗くなってしまうのと比較すると、タムロンの新型は80mmでもF5.0なので、私の用途としては後者が望ましいです。
あとがき

高倍率ズーム3本を比較してきました。
いかがでしたでしょうか。
それにしてもシグマ・タムロンと連続発表になった2025年の秋でしたね。
ここ数年ずっと待っていた高倍率の新型。
これは買わずにいられませんでしたね、、。
個人的にはSONY純正のFE24-105mmF4Gも発売されてから結構経つので新型が気になっているところです。
こちらが大幅に小型軽量化されたらまた迷うことになりそうですが、現時点では性能・サイズ感的にタムロン新型一択というのが私の結論です。
▼こちらはDJIの最新ジンバル比較レビューです。
ちなみにTamron25-200mmも余裕で乗ります。


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