本記事では、現在GRⅢを使用している立場から、新発売のGRⅣへ乗り換えるべきかどうかをじっくり考えてみたいと思います。
基本的なスペックなどからお話しして、進化点に触れつつ進めていきます。
購入の検討材料にしてもらえたら嬉しく思います。
▼こちらはYouTubeでの解説です。
▼GRⅢは残念ながら2025年7月出荷分で終了となりました。
こちらはデイリーエディション。
▼GRⅢxはまだ継続のようですが、品薄なことには変わりないですね。
概要
GRⅣとは?

その速写性の高さから最高の「スナップシューター」と呼ばれるGR。
GRⅢが2019年3月発売なので、早いもので6年半が経過しての後継機発売となります。
GRⅢの完成度が高く、なおかつ用途がはっきりしているカメラなので、6年半という長い間現役であり続けることができたのかと思います。
そんなGRⅢの後継機ということもあり、GRⅣに対するユーザーの期待はおのずと高くなっているでしょう。
変わらずにあって欲しいという期待と、目新しさを求める期待、それらの期待にバランス良く応えられるモデルになっているかどうかが注目されるところですね。
主要基本スペック
それぞれ比較しながら、主要スペックを紹介します。
GRⅣ | GRⅢ | |
撮像素子(センサー) | 約2574万画素 | 約2424万画素 |
iso感度 | 100~204800 | 100~102400 |
レンズ | 5群7枚 18.3mm(換算28mm) F2.8~F16 | 4群6枚 18.3mm(換算28mm) F2.8~F16 |
最短撮影距離 | 標準0.1m マクロ0.06m~0.15m | 標準0.1m マクロ0.06m~0.12m |
内蔵NDフィルター | 2段 | 2段 |
手ブレ補正 | 5軸6段分の補正 | 3軸補正 |
フラッシュ | なし | なし |
シャッター方式 | レンズシャッター | レンズシャッター |
動画性能 | FHD 60p | FHD 60p |
液晶モニター | 103.7万ドット | 103.7万ドット |
EVF | なし | なし |
内蔵メモリー | 53GB | 2GB |
対応メディア | microSD UHS-1 | SDカード |
対応アプリ | GR WORLD 対応 | GR WORLD 対応 |
撮影可能枚数 | 約290枚? | 約200枚 |
質量 | 質量262g(バッテリー、SDカード含む) | 質量257g(バッテリー、SDカード含む) |
外形寸法(W/H/D) | 109.4×61.1×32.7 | 109.4×61.9×33.2 |
価格(定価) | 想定:約15万円?(税込予定価格) | 約19万円(税込実売価格) |
スペック上の違い(注目点)
細かな違いは多々ありますが、注目すべきはこの2点。
・内蔵メモリーが53GBと大幅に増量された
・対応メディアがmicroSDカードに変更された
内蔵メモリーが大きくなったのは嬉しいことです。
53GBもあれば、一日一回PCにデータを取り込めば、SDカード無しの運用も可能なくらいの容量ですね。
万が一SDカードを入れ忘れたとしても、なんとかなるという安心感があります。
対応メディアがmicroSDに変わったことは、一長一短といったところでしょう。
軽量化というメリットがありますが、小さすぎて逆に取り扱いづらいこともあります。
私個人的には、コンデジ以上のカメラは普通のSDカードの方が好きです。
(アクションカメラくらい小型になればmicroSDでも仕方ないかな、、という感覚)
カタログスペック以外の違い

▲こちらはGRⅢ

▲そしてこちらがGRⅣのサンプル画像
露出補正ボタンが追加された
右上部分にある±のボタン、これは露出補正ボタンのようです。
GRⅢではADJレバーを使用して補正していたのですが、より直感的な操作で補正ができるようになりそうです。
旧モデルのGRにも備わっていたものですね。
頻繁に使用する機能なので、専用ボタン化されるのはありがたいです。
ADJレバーがダイヤル式に変更された
GRⅢではADJ操作部分はレバー式でした。
数値を上げ下げするには、その都度レバーを左右に動かす必要がありました。
GRⅣはダイヤル式になっているので、ぐるぐると回せば素早い調整ができそうです。
一方で、細かな調整となるとどちらが使いやすいのかはまだ不明です。
意外とレバー式の方が良かった、というのもありえることかと思います。
十字キー部分のダイヤル機能が無くなった
ここも外見上の大きな違いです。
十字キーの周囲のダイヤルが無くなりました。
ぐるぐる回すとメニューを一気に移動できたりと、使い勝手の良い面があった一方で、複雑なギミックなので故障が起きやすい箇所でもあったようです。
私は幸い壊れたりしていませんが、そんな話しをネットで見かけることがありました。
まあ、実際無ければ無いで、十字キーを押し込めが良いだけですので、不安要素は無くしてしまったほうが扱いやすいと思います。
AFリミッターが搭載された
こちらは外観には現れませんが、GRⅣには「フォーカスリミッター」が備わりました。
・近距離
・遠距離
・オフ
選択肢はこの3択ですが、意外と便利なんじゃないかな?と思っています。
近距離・遠距離の2つに絞ったのも、GRの用途上最低限という感じで好印象です。
GRⅢから買い替える理由は?

性能面で大きな買い替え要因があるか?
カタログスペックを比較してみると、GRⅢから順当に進化している感じを受けます。
一方で、「この機能があるからGRⅣじゃなくては!」というモノがないのもまた事実。
実際、GRⅢのままでもいいかな、、と思うところもあります。
一応、さらに細かな進化点は以下のとおりです。
・全体的なシャープネスの向上
・起動時間が短縮された
・AF速度・性能の向上
これらの点も+要素として抑えておきたいですね。
ここで更新しておくのが賢明なのでは?と考えられる
新旧機種で目玉となるような「抜本的な違い」は無いように思えます。
一方で、細かな進化が沢山盛り込まれている印象も受けますよね。
そして、新モデル発表周期の長さを考えると、明らかな弱点が見当たらないなら新モデルに入れ替えておいたほうが賢明かな?とも考えます。
すでに6年半が経過するGRⅢ、ここからGRⅣが現行となり、GRⅤはさらに5〜7年後?
今後のメーカーの部品供給体制などを考えると、GRⅣに入れ替えておきたいという気持ちもあります。
私の結論
私の結論ですが、結局GRⅣを購入しようと思います。
もちろんGRⅢは手放すつもりです。
(結構高値で引き取ってもらえる状況ですので)
購入理由は以下のとおり。
・露出補正ボタンや53GBの内蔵メモリーなどに好感が持てた
・買えるうちに(安く)買っておきたい
こんな理由ですね。
大きなインパクトが無いとは言え、全体的に好感の持てる進化の内容でした。
そして、昨今のカメラ市場を思うに、発売時に購入しないと、なかなか手に入らなくなることも予想できます。
発売当時12万円そこらだったGRⅢも、今では最安値でも185,000円となっています。
適正価格で買えるうちに買っておく、というのも一つの選択だと思います。
また、リセールバリューも高い機種なので、もし手放すことになってもそんなに損をすることはないと思います。
そんな考えで秋の発売に備えたいと思っています。
おわりに
GRⅣへの買い替えについて、比較考察と自分なりの考えをお話ししてきました。
購入を考えている方の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
▼こちらはYouTubeでの解説です。
▼こちらはGRⅢのイメージコントロールに焦点を当てた作例解説です。

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